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自由、それ以前 (`ω´)キリッ 1/x


日本列島=日本国家=日本国民、
それらを、ぼんやりと等号で結び始めたのは、
どんなに早くても江戸の中期だろう。
日本国、っていう概念は、
明治になって作られて、
ゆっくりと国が固まってきた。

自由、ってのも同じように考えてみる。
政治的に、宗教的に、社会的に、
ヒエラルキーにがちがちに封じ込められていた頃なら、
自由なんてものはなかった。
自由ってのも、ほんの仮初めの、
浅い歴史しか持ち合わせていない。

自由ではなかった、のではない。
自由なんてものがなかった。
自由なんて知らなかった。
だから、自由も不自由もなかった。
有無ではなくて、空(くう)だった。
自由という概念がなかった。

自由は、自らに由(よ)る。
自由が成り立つためには、
あらかじめ、または同時に、
個人、ってのが成り立っている。
社会にぐるぐるに縛りつけられていた頃なら、
個人なんてものはなかった。

自由とは何か、なんて問いは、
僕には、無理かもしれない。
僕は、不自由ではなかった、のではない。
不自由なんてものがなかった。
不自由なんて知らなかったし、
そして、だから、個人だった。

僕は、自由でない、ってことを知らないし、
個人になる、ってことが分からない。



    

    どうして 歴史の上に言葉が生まれたのか
    太陽 酸素 海 風 もう充分だった筈でしょう

    ―― 本能/椎名林檎
    ―― 椎名林檎 作詞作曲、1999、東芝EMI



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  1. 2018年07月07日 22:12 |
  2. 自由
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あふれる幸せを祈る



    

    ―― ぼくらが旅に出る理由/小沢健二
    ―― 小沢健二 作詞作曲、1996、東芝EMI



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  1. 2018年07月05日 21:23 |
  2. 馬鹿
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ベルギー戦 2/2


ベルギーチームの愛称は、
オランダ語で、Rode Duivels、
フランス語で、Diables Rouges、

意味は、「赤い悪魔」だって。
というわけで、ベルギーの悪魔らしさを、
ナショナリズムっぽく書いてみる。

ベルギー国王、レオポルド2世のコンゴ統治。
そして、ルワンダでの、
ツチ族、フツ族の分断統治。

それらは過去の、もう済んだことだろうか。
当たりまえだけれど、ベルギーは、
チョコとワッフルだけの国ではない。

西アフリカのシエラレオネは、
世界有数のダイヤモンドの生産国で、
なのに、世界有数の貧しい国に挙げられる。

政府軍と反政府勢力との間で、
ダイヤモンドの支配を巡る紛争が続いているが、
反政府軍に流れている資金源は、

違法に採掘され、密輸出されたダイヤモンドだ。
コンゴや、アンゴラなど、
西~中央アフリカの国々も似たようなもの、

シエラレオネと同様の状況にある。
ちなみに、シエラレオネも、2つのコンゴも、アンゴラも、
ワールドカップの本戦には出場しない。

ダイヤモンドの取引については、
過去500年来、原石の集積地として、
世界の80%を手中に収めている国がある。

「赤い悪魔」と呼ばれ、3日に日本と対戦する。
日本もたいがい反省しない国ではあるけれど、
その国には勝てる気がしない。

せめて、サッカーでは勝ってほしい。



    

    勝敗は多分そこで待っている
    そう 生命が裸になる場所で

    ―― NIPPON/椎名林檎
    ―― 椎名林檎 作詞作曲、2014、EMI Records Japan



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  1. 2018年07月02日 00:06 |
  2. 馬鹿
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ベルギー戦 1/2


僕が、ベルギーで思いつくのは、
チョコレートとワッフル。
つまり、よく知らない国だ。
例えば、日本がベルギーに負けても、
心を痛める日本国民は少ないだろう。

ベルギーという、国に負けた意識は少ない。
ベルギーのサッカーチームに負けても、
それ以上の何かはない。
日本には、サッカーのほかにも、
誇るものがいくらでもある。

ナショナリズムに絡めるのは、
違うような気がする。
記号にしたいのなら、
ナショナリズムの記号ではなくて、
ワールドカップは、リア充の記号。

オリンピックを観ていた人たちが、
ワールドカップも観ていて、
観ない人たちは、そのどちらも観ていない。
そもそも、盛り上がる、ってこと、
それ自体が、リア充のアイコン。

次に立つリア充のフラグは、花火大会。
デモに参加した次の夏は、
ポケモンを捕まえていた人たち。
秋祭り、ハロウィン、クリスマス、
カウントダウン、初詣、

きっと、同じ人たちが集まっている。



    

    踊ろうよ さぁ ダーリン ラストダンスを
    暗いニュースが日の出とともに町に降る前に

    ―― エイリアンズ/ORIGINAL LOVE
    ―― 堀込泰行 作詞作曲、2000、Warner Music Japan



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  1. 2018年07月01日 12:04 |
  2. 馬鹿
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国、って何だよ (-ω-;) 24/24


他人を馬鹿にしても、
自分は利口にならないのに。
他国を見下しても、
自国は少しもよくならないのに。

つまりは、気分なんだ。
気分は、他人からの説得を受けないし、
自分を正当化する必要もないし、
自己懐疑することもない。

しかし、なにかにつけて、
馬鹿にされたと思い込む人は、
自分は馬鹿にされる存在であると、
誰よりも自分が思っているのだろう。

そんな人なら、他人を馬鹿にした分だけ、
自分が利口になることができる。
自分より下を作れば、
確実に自分が引き上がる。

僕たちは、くだらなくできいる。
僕は、ほめられたものではない。
かといって、馬鹿にされる存在でもない。
日本は、ほめられた国ではない。

かといって、馬鹿にされる国でもない。



    

    何か知ら落ち込むだ心は
    人熱彷徨つて流し流され
    思へば遠くへ来たものだ

    ―― 長く短い祭/椎名林檎
    ―― 椎名林檎 作詞作曲、2015、EMI Records Japan



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  1. 2018年06月26日 22:47 |
  2. 馬鹿
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国、って何だよ (-ω-;) 23/24


ナショナリズムは、
論証抜きに取り入れている前提が、
僕とは異なる。
例えば、愛国心と反中反韓が、
疑いもなく、セットになっていたりする。

自国を愛することから、
隣国を嫌うことを導くのも、
逆に、隣国を嫌うことから、
自国を愛することを導くのも、
僕には、無理があるけれど、

でも、無理がない、と返されたなら、
もう、僕にはどうしようもない。
前提の違いは、結論に現れる。
もしも、論理的帰結に矛盾が生じれば、
僕は、その理論体系を誤りとするけれど、

でも、矛盾がない、と返されたなら、
もう、僕にはどうしようもない。
ナショナリストは、他人からの説得を受けないし、
自分を正当化する必要もないし、
自己懐疑することもないのだろう。

ナショナリズムの正しさには、
少しの無理もなく、まったく矛盾もないから。



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  1. 2018年06月25日 12:34 |
  2. 馬鹿
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国、って何だよ (-ω-;) 22/xx


日本史は、日本列島=country の歴史であり、
日本列島に住んでいた人たちの出来事である。

でも、それは、日本国家=state の歴史ではないし、
もちろん、日本国民=nation の出来事でもない。

国家も、国民も、まだどこにも存在していないし、
そんなものは、誰も想像もしていなかった。

でも、国家主義とか、民族主義とかに、
訳されるようなナショナリストたちは、

自ら、日本国民として、日本国家を、
原初的なものとして体験しているらしい。

近代国家なんて、ほんの仮初めの、
浅い歴史しか持ち合わせていないのに、

なぜか、日本国民が、神武天皇の昔から、
途切れることなく続いてきたような、

永遠に続くような、単線的な夢を見るんだ。



    

    永遠なんて素気ないね
    ほんの仮初めが好いね

    ―― 長く短い祭/椎名林檎
    ―― 椎名林檎 作詞作曲、2015、EMI Records Japan



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  1. 2018年06月22日 12:07 |
  2. 馬鹿
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国、って何だよ (-ω-;) 21/xx


小さな政府がいいのか、
大きな政府がいいのか。
言い換えれば、国民は、
自由がいいのか、
それとも、平等がいいのか。

自由平等、なんてのは両立しない。
自由不平等がいいのか、
あるいは、不自由平等がいいのか。
政府は、国民の経済に、
どこまで介入するのか。

大きな政府を指向するのは、
ざっくり言うと、
社会民主主義的なリベラル、
極端には、共産主義、
ファシズム、全体主義。

小さな政府を指向するのは、
新自由主義、つまり、ネオリベ、
極端には、無政府主義、
つまり、リバタリアン、
否定的に、アナーキー。

正しい答なんてないけれど、
国は、どのように所得を再分配するのか。



    

    あたしは君のメロディやその哲学や言葉全てを
    守る為なら少し位する苦労もいとわないのです

    ―― 幸福論/椎名林檎
    ―― 椎名林檎 作詞作曲、1998、東芝EMI



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  1. 2018年06月20日 00:03 |
  2. 馬鹿
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国、って何だよ (-ω-;) 20/xx


国は、国民の行為の、何を善とするのか、
何を悪とするのか。
言い換えれば、国民の行為の、
何を有効とし、何を無効とし、
何を罪とし、どんな罰を与えるのか。

社会は、社会の目的が、
個人の目的と一致しないときに、
個人の自由な行為を、
どこまで許容するのか、
どこまで制限するのか。

共同体は、共同体の不利益になる行為を、
どこまで認めるのか。
つきつめれば、全体主義か、
無政府主義に行き着つくから、
極端に振ることはできない。

正しい答なんてないけれど、
国は、どのように暴力を再分配するのか。



    

    静寂を破る独逸車と巡回車
    警報 爆音 現実界 或る浮遊

    ―― 罪と罰/椎名林檎
    ―― 椎名林檎 作詞作曲、2000、東芝EMI



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  1. 2018年06月19日 20:04 |
  2. 馬鹿
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国、って何だよ (-ω-;) 19/xx


政府は、明治5年の学制で、
地域ごとに、政治や、文化や、
慣習や、習俗や、伝統や、市場や、
話し言葉も、考え方も違ったこの国の、
言語と、知識、教養の統一を図った。

ようやく、国民=nation ができてくる。
国民とは、ほとんどが出会うこともなく、
その可能性もない、認知できないメンバーが、
なぜか、互いに同じ共同体に属していると、
認識し合える幻想である。

この村と、行ったことのないあの村が、
なぜか、均質の時空にあると、
思い込める信仰である。
あの村の人たちも、同じ空気を吸っていて、
この村の人たちと、同じ時を生きている。

日本語と一般教養が統一されて、
例えば、リアリズムを備えた小説が可能になる。
物語や、お伽噺ではなく、
現在進行形の時制で、僕たちと同質の、
架空の誰かとともに、泣いたり笑ったりできる。

パラダイムがシフトする。
僕たちには、当たりまえのことで、
何の感慨もないけれど。
僕たちは、生まれたときから国民で、
国民でないパラダイムを持っていないから、

国民でない、ってことを知らない。
国民になる、ってことが分からない。



    

    わたしがあこがれているのはにんげんなのです
    ないたりわらったりできることがすてき

    ―― りんごのうた/椎名林檎
    ―― 椎名林檎 作詞作曲、2003、東芝EMI



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  1. 2018年06月17日 00:27 |
  2. 馬鹿
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