FC2ブログ

tetsugaku poet

qinggengcai

どこから来て、どこに行く


空に溶けた煙が集まって、
煙突に吸い込まれた。

僕が形づくられて、
葬儀が終わり、始まった。
僕は死を告げられて、病院に運ばれた。

自殺未遂の後、自殺を試みても、
九死に一生を得た後、事故に遭っても、
僕の生命は、常に必ず守られた。



この頃の僕は、よく泣くようになった。
朝から晩まで、泣いて笑って、
難しいことは、もう忘れてしまったけれど。

この世界で僕が怖れるのは、
生まれること。

幸福な時間を過ごした僕は、
やがて、言葉を忘れて、自分を忘れて、
アルジャーノンの後を追うだろう。



生まれることと死ぬことは、
大きな差異を持つ。

しかし、時間の向きを逆にすれば、
差異はこんなに小さくて、
それでも、相も変わらずに、
どこから来て、どこに行くのかは分からない。







にほんブログ村
  1. 2014年07月19日 13:04 |
  2. 未分類
  3. | トラックバック:0
  4. | コメント:8

コメント

ゴーギャンの『われわれはどこから来たのか われわれは何者か われわれはどこへ行くのか』を想起しました。

このアイデアは映像とキャプションで作ったほうが生きるのかもしれない。
生まれることと死ぬことの差異は、もっと言葉を必要とするかもしれない、というのが率直な感想です。
三島由紀夫の『豊饒の海』ほどに。

でも、ブログでやれることは、こんなものだろう、とも思いました。
  1. 2014/07/19(土) 15:22:05 |
  2. URL |
  3. 瀧野信一 #-
  4. [ 編集 ]

瀧野さん、こんにちは。

時間を逆にしたときの「生」の終わり、
つまり、誕生から先は、誰の記憶の中にもなくて、
いわば「無」なのですね。
この世界には、自サツは、たぶん概念さえもなくて、
いったんシんだ以上はもうシねません。
僕たちが、生きている以上は、
その上に「生」を重ねられないように。

こんなものですよ〜!w
これより多くは望んではいけません。
ブログにも、僕にも。
  1. 2014/07/19(土) 16:34:43 |
  2. URL |
  3. 青梗菜 #-
  4. [ 編集 ]

青梗菜さん、こんばんは!!^^

アルジャーノンは「アルジャーノンに花束を」のアルジャーノンでしょうか?
  1. 2014/07/19(土) 18:49:46 |
  2. URL |
  3. くわがたお #-
  4. [ 編集 ]

がたおさん、こんにちは。

はいはい、アルジャーノンは「アルジャーノンに花束を」のアルジャーノンです。
なんの記憶も残らずに、知能がまったく失われて「生」が終わる、
ちょっとうらやましい。
  1. 2014/07/19(土) 21:14:57 |
  2. URL |
  3. 青梗菜 #-
  4. [ 編集 ]

短い映画を観た後のような
余韻が残ります。
  1. 2014/07/19(土) 23:34:17 |
  2. URL |
  3. プラトニックまいまい #-
  4. [ 編集 ]

うーん、難しい…υ

これは意識とか霊魂とかに対してどのような考えを持っているかで読み方が変わりますね…。
無から有、そして無へ
そう考えると生まれる前と死んだ後は同じことになる…というわけですよね…
親がいないと生まれない…子供がいなくてもシねる…
生まれる前に進むには必ず母親の胎内に入るという経過を得る…シんだ後に戻るには必ずしも他者を必要としない。
この他者の介在性が圧倒的な差異になりますね…生まれるは一人では出来ない…シぬのは一人でも出来る…。

  1. 2014/07/20(日) 01:02:41 |
  2. URL |
  3. 小奈鳩ユウ #0TSJikig
  4. [ 編集 ]

まいまいさん、こんにちは。

余韻は、混ざり合うふわふわした感情、
割り切れなかった理屈の余り、
落ち着きどころを探してさまよう物語、
幸福や不幸を見つけてしまう契機、
ひいては、考えごとの端緒、わずかな暗示、
なんてことかな。
  1. 2014/07/20(日) 18:07:38 |
  2. URL |
  3. 青梗菜 #-
  4. [ 編集 ]

ユウさん、こんにちは。

生まれる前と死んだ後は、どう考えましょうかね~w、
祭りが始まる前と、終わった後、
今年の夏の始まりと、終わり。
どこにも保存されていない過去と、
どこからも来ない未来と考えれば、
同じことかな。

時間を逆にすれば、祭りや夏の記憶さえなくなってしまうから、
僕たちの記憶が、時間を過去から未来に流しているのかもしれません。
あるいは、原因の後に結果が来ると考える僕たちの癖が、
過去の次に未来を置きたがります。

そうか~、時間を逆に流せば、
一人ではシねないんだ。
  1. 2014/07/20(日) 18:08:18 |
  2. URL |
  3. 青梗菜 #-
  4. [ 編集 ]

コメントの投稿


管理者にだけ表示を許可する

トラックバック URL
http://qinggengcai.blog2.fc2.com/tb.php/792-bda913c7
この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)