馬鹿の世界の点景になりたい。

qinggengcai

青梗菜 ―― エクリチュールの快楽


それは、どうやら、
僕の文章表現の特徴や傾向やあれやこれやの、
つまりは、文体だったらしい。
象徴的な人物像 ―― 青梗菜を設定して、
彼の文体で書かせる手法だったらしい。

文体を可視化して提示することは難しいが、
僕が青梗菜として書くときには、
たしかに青梗菜らしい文体の制約を受けている。
制約がないと、途方に暮れる。
手放しの自由が、手に余る。

伝えたい誰かを想定するが、
感受性や思考が、
型通りになってしまった人たちには届かなくてもいい。
世の中の多くのことがらが、
そんな人たちに握られているとしても。


語彙が狭められ、単語の組み合わせ方が決められ、
漢字や仮名の表記が決められて、
読点が揃えられ、語尾がまとめられる。

書かれた文は、次に書かれる文を規定し、
自らを投企し始め、
調和が生まれ、修辞で変化がつけられる。

刻まれるリズム、
和音を奏でるパラグラフ、
進行するコード。

詩が生まれて、音楽に嫉妬する。


こうして独りで、
書き言葉を連ねて遊ぶ。
そのことじたいが快楽だから書いている。

青梗菜の文体で。


テクストの快楽とは、
僕には、詩的なエクリチュールの謂いになりそうだ。







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  1. 2014年05月24日 19:53 |
  2. 未分類
  3. | トラックバック:0
  4. | コメント:12

コメント

先出しじゃんけんに、やっと辿り着きました;;。
えっと、饒舌を許していただくとしてですね、
青梗菜さんの美学の限度いっぱいの表現として受け止めてはいけないでしょうか。
勿論、ここに集まる皆さんの美学が、それぞれにあることでしょう。
美学という呼び方がしっくりこない方も、おられるでしょう。
しかし、そういった、ある筋道みたいなものが、私には感じられます。
とても、素敵なことだと、私には思えます。
  1. 2014/05/24(土) 20:49:56 |
  2. URL |
  3. 海底まきがい #-
  4. [ 編集 ]

まきがいさん、こんにちは。
連投お疲れさまです。

書くことじたいが快楽ですから、
僕が愉しんだ残滓を見せびらかしているようなもので。
そこに美しさを感じていただければ、
はた目にもうまく書けたってこと、
もっけの幸いです。
  1. 2014/05/24(土) 21:38:26 |
  2. URL |
  3. 青梗菜 #-
  4. [ 編集 ]

エクリチュールの快楽、が解らない。
フランス思想には全く弱いもので。
自分の強いところを訴えていけば、ただの他人の引用ブログにはなりませんよね。
青梗菜さんには、カントを期待していませんが、笑。道元から始まって、さて何処まで行くか、青梗菜さんは、案外いろいろ読んでいらっしゃるから。
僕は守備範囲は狭いですね。
  1. 2014/05/24(土) 22:13:06 |
  2. URL |
  3. oki #-
  4. [ 編集 ]

okiさん、こんにちは。

そう、術語を使わない、って宣言したばかりだったw。
う~ん、かっこよさには負けるw。
いえいえ、みすず書房の薄いやつを3冊くらい読んだだけで、
僕はなんにも解ってはいませんので。

> 刻まれるリズム、和音を奏でるパラグラフ、進行するコード。
書きたかったのは、実はこれだけ。
  1. 2014/05/24(土) 23:07:43 |
  2. URL |
  3. 青梗菜 #-
  4. [ 編集 ]

テクストの快楽が、青梗菜さんにとってはエクリチュールの快楽となる。
賛成です。
若いころはテクストを読む快楽のほうが勝っていましたが、今は書く快楽のほうが強いですね。
わたしにとっては書くこと、エクリチュールは運命です。
  1. 2014/05/25(日) 09:06:19 |
  2. URL |
  3. 瀧野信一 #-
  4. [ 編集 ]

Facebook でも、ブログでも、
何かを発信することは、人にとって快楽で、
自己表現の場なんでしょう。

青梗菜さんの文章は、
たくさんの制約があるから、美しいのですよね。
ブレのない美しさ。
選ばれる単語が綺麗で、全体の雰囲気に合うものしかないから、
読み手は、安心です。
「その単語はここで見たくなかった」ってなることは、
絶対にない、っていう安心感があり、
「うわっ!終わった!」みたいに、思いもよらぬタイミングで
終わったりもせず、途中で投げ出されることもなく、
作品として、ピシッと完成されているのですよね。
丁寧っていうか、綿密っていうか、
ちょっとでも違和感を持った箇所があったらきっと、
しっくりくる表現を探すのでしょうね。
ブログへの姿勢が誠実です。

そしてつまり私は、青梗菜さん的に、
「型通りになってしまった人たち」ではないようで、
よかったです!!
  1. 2014/05/25(日) 13:10:25 |
  2. URL |
  3. プラトニックまいまい #-
  4. [ 編集 ]

青梗菜さん、こんばんは!!^^

エクリチュールの快楽に私も(は、又は、が)ひたっているのかもしれませんが、エクリチュード(哲学)がよくわかりません。エチュードと似ているなと思ってしまうくらいです。^^;(松田聖子を参照のこと。)

この記事を読んでコメント書けないなあと思って10分位あとに、、言葉は、自分以外の人に何かを少しでも伝えたいために生まれたのか、それとも、自分で何かを考えたくて生まれたのか、わからないなーなんて、私の心に浮かびました。(いわゆるひとつの、思いつきです。)m(__;m

※注:アルコール分10%の酒を250ml位既にぶっこんでます。m(__;m
  1. 2014/05/25(日) 23:19:43 |
  2. URL |
  3. くわがたお #-
  4. [ 編集 ]

瀧野さん、こんにちは。

たぶん、僕が思っていることとか、僕の日常とか、
そんなのは誰も興味を持っていない、ということを踏まえてなのですけど、
僕は伝えたいことなんてとくにないのですね~。

文章オタクで、文章フェチですから、
どんなモチーフでも書ければよくて、
偏愛的に楽しんで書くわけです。

もちろん、なにかを切実に訴えたくて書いている人もいるわけで、
そんな人たちに対しては、
ちょっと申し訳ない気分になります。
  1. 2014/05/27(火) 13:35:25 |
  2. URL |
  3. 青梗菜 #-
  4. [ 編集 ]

まいまいさん、こんにちは。

わはw、まいまいさんの型は、
存じ上げておりますともw。

キザったらしくならないように、
偉そうにしないように、
説教くさくならないように、
愚痴らないように、暑苦しくならないように、
ごまかさないように、自虐に逃げないように、
正しすぎないように、間違いすぎないように、
ドヤ顔が浮かばないように、
青梗菜は無数の方向転換を繰り返してますね~、
ご苦労なことです。

誠実ですか~、ありがとっ、
もしも僕が誠実に書くなら、それがその文章はもちろん、
青梗菜が書くすべての誠実な文章を説明してくれるはず。
世の中に迎合していては、
どんなエクリチュールも説明できません。
  1. 2014/05/27(火) 13:36:31 |
  2. URL |
  3. 青梗菜 #-
  4. [ 編集 ]

がたおさん、こんにちは。

ちゅるりらちゅるりら~♪、
自分以外の人に伝えたいことがらは、
自分で何かを考えたことではないでしょうか、
ぐるぐるしますが。

春宵一刻値千金、
250ml*10%で25ml、
もうちょいいっときますか、夜沈沈。
  1. 2014/05/27(火) 13:37:14 |
  2. URL |
  3. 青梗菜 #-
  4. [ 編集 ]

あらゆる表現が示すのは、隠蔽しようとしても出来ない自己そのものかと思います。
青梗菜さんという仮面の奥に
名前の付いていない貴方の魂を垣間見るっ♪

私は「好き勝手にやる」という制限(?)のもとに詩を書いているので、きちんと並べたり、散らかしたりしてますw 「私のお庭」って感じです。私はそこに「誤解や否定を受ける」という恐怖と共にさまよっています。多くの方は、そんな荒れた(死体が転がってるw)庭には一瞥くれておしまいですがw
↑この愚痴が、私の受容を求める甘えた内面を表現してしまっている(笑)←この自己分析はマゾヒスト的な快楽を礎にして引き起こされている…云々

……というようなものと同じことを今やっている訳ですよね? しかし、青梗菜さんのは構成がオシャレ♪
うーん、青梗菜さんの文章をお庭で喩えるなら、お城の幾何学式庭園か、お寺の枯山水かなあ~。
海底まきがいさんが美学と仰っていましたが、なるほど、青梗菜さんが重要視しているのは様式美なのかも知れないですね
(^_^)


  1. 2014/05/27(火) 20:39:22 |
  2. URL |
  3. 小奈鳩ユウ #0TSJikig
  4. [ 編集 ]

ユウさん、こんにちは。

> ……というようなものと同じことを今やっている訳ですよね?
わははw、文章フェチですからw。

様式美、ですか~。

パラグラフの構成は、
起承、
5、5、5行、
転、
3、3、3、1行、
結、
3、1行 、
2行、
ばらばらのようで、なんだか作為がありますね~。

起承での語尾は、
だったらしい、だったらしい、
受けている、途方に暮れる、手に余る、
つかみの部分でリズムを作ろうとしています。

コード進行ってあると思うのですよね。
音や言葉を選んだら、次の音や言葉を選ぶ自由が狭められます。
不安定な音や言葉が、落ち着きどころを探します。

生きる、ってこと丸ごとにも似ています。
時間は不可逆なのですけどね。
選ばれた音や言葉は、
選ばれなかった音や言葉とともにあるから、
僕は、どこまででも戻って、気のすむまで選び直せます。
憧れますね~、やり直しがきかない生にあっては。
  1. 2014/05/27(火) 22:21:16 |
  2. URL |
  3. 青梗菜 #-
  4. [ 編集 ]

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