馬鹿の世界の点景になりたい。

qinggengcai

僕の中のくやしがる子ども


ふり返ってみれば、
子どもは子どもが思っているほど子どもではなかったし、
大人は子どもが思っていたほど大人ではなかった。
しかし、それは大人になってから思うこと。

僕が、大人の僕の思考で子どもの頃の僕を捉え直すなら、
大人と子どもの差異は小さくなって当然だ。
今、僕が子どもの頃の僕を思えば、それは子どもではなく、
大人がどんなものかを知っている、小さな大人だ。

どうしたって、僕は、子どもの頃の僕には戻れない。
そして、戻ったとしても意味はない。
子どもの僕に戻ることは、大人の僕を忘れてしまうことと引き換えになる。
僕は、同じ途をトレースして、また大人になってしまうのだろう。



生まれてから数年しか経っていない、
そんな小さな人たちは、あちこちにいるけれど、
小さな人たちは、大人たちから規定されなければ子どもにはならない。
子どもは大人によって作られる。

気がついたときには、僕たちはすでに子どもだったから、
子どもは、子どもでしかあり得ず、一様に子どもらしさが求められる。
大人が、小さな人たちに向ける子どもらしさという視点を、
小さな人たちもまた等しく共有することになる。

では、子どもらしさとは何の謂いだろうか、
それは、子どもが作るのだろうか、大人が作るのだろうか。



子どもの頃の僕は、もうこの世界のどこにもいない。
それでも、大人の僕に探されて、
歪められて、書き換えられても、反論を許されない。
まるで死者のような扱いを受けている。

僕は、子どものなれの果てではあるけれど、
子どもの頃の僕は、もう死んだとしか言いようがない。
そして、殺したのは、僕に違いない。
僕のほかに、誰が殺せるのだろう。

子どもの頃の僕は、くやしがっていないだろうか。
大人の僕に総括されることを。
子どもの頃の気持ちに戻ってなどと、
能天気な台詞を添えて語られることを。



できもしないことさえ分かっていないくせに、
後出しじゃんけんのくせに、
もう思い出せもしないくせに、
殺したくせに。

くやしがっていないだろうか。
うまく説明ができない、もどかしさとともに。







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  1. 2014年03月03日 18:14 |
  2. 未分類
  3. | トラックバック:0
  4. | コメント:13

コメント

私は泣きじゃくっている子供の私を抑えることが出来なくてドえらい苦労をしています…υ
( ノД`)…ヒィーッ~♪
彼はいつになったら押し入れから出て笑えるのか? 出してやれるのは私だけなのだけど…激烈に難しい…υ(笑)
  1. 2014/03/03(月) 23:43:13 |
  2. URL |
  3. 小奈鳩ユウ #0TSJikig
  4. [ 編集 ]

>子どもの頃の気持ちに戻って

そんなことを強要されたら・・・
キラキラしたような目で、そんなことを急かされたら・・・

きっと、もうその人には会わないような気がします。

殺してしまった子どもは、
くやしがっているのでしょうか。
ん~。
悲しんでいるような気もします。
  1. 2014/03/04(火) 00:26:35 |
  2. URL |
  3. ブラックまいまい #-
  4. [ 編集 ]

おっしゃる通り、子どもは制度だったり、幻想だったりします。

〉子どもらしさとは何の謂いだろうか、
〉それは、子どもが作るのだろうか、大人が作るのだろうか。

子どもらしさは、親子共作の普遍的な子どもらしさ、というものがある、と思います、大人の目線に規定されただけの子どもらしさだけではなく。

それは、子供の子どもらしさが、大人の思惑を超えてあるからでしょう。
そういう子どもらしさが大人のなかにも確かに残っていて、サン=テグジュペリのような人が『星の王子様』を書けたりするのでしょう。

作家はもちろん大人でなくてはいけませんが、ある部分、子どもでなくてもいけませんね。
  1. 2014/03/04(火) 13:32:09 |
  2. URL |
  3. 瀧野信一 #-
  4. [ 編集 ]

こんな長いの、読む気がしない。
青梗菜さんのブログはある程度の長さだったから、みな読んで、コメントくれたのでは?
あと、管理人のみ閲覧できるコメントが増えていることが気になる。
誰が何の目的で書いているのか、此方にはわからないから。
ブログ村の2位は変わらないな。どうしたら、1位に。一位はどんなブログかちょっと覗いてみようっと。
  1. 2014/03/04(火) 21:43:24 |
  2. URL |
  3. oki #-
  4. [ 編集 ]

ユウさん、こんにちは。

彼にさよならを言いそびれましたね~。

この世界は、子どもの僕には不条理すぎて、
わけが分かりませんでした。
怖くて外で遊べない子どもでしたから。
今でも、わけが分かりませんけどw。
  1. 2014/03/05(水) 19:50:53 |
  2. URL |
  3. 青梗菜 #-
  4. [ 編集 ]

まいまいさん、こんにちは。

わはは、正義の味方とか、天使のような人とか、
やつらの間違ってなさは暴力だわw。

大人になるんだな、と思ったときは、
なんだか悲しかったですね。
別れを惜しんでいたのでしょうか。
  1. 2014/03/05(水) 19:52:56 |
  2. URL |
  3. 青梗菜 #-
  4. [ 編集 ]

瀧野さん、こんにちは。

えぇと、子どもってのは、実は嘘でした、
あ、そうですか~、だと思ってましたよ~、
なんてふうにもいきませんが、フィクションなのですね。

子どもらしさがないと、
大人も、子どもも、親子も、どうしていいのか途方に暮れますから、
なくては困ります。

動物学者は、ある部分、哺乳類で、
物理学者は、ある部分、星の欠片で、
作家は、ある部分、何にしましょうか、
多重人格とか、大嘘つきとか。
  1. 2014/03/05(水) 20:02:43 |
  2. URL |
  3. 青梗菜 #-
  4. [ 編集 ]

okiさん、こんにちは。

ですか~、たしかに僕にしては長文ですが。

非公開は僕にはめちゃおもしろい内容で、
そこには、大人の事情もありましてw。
  1. 2014/03/05(水) 20:05:22 |
  2. URL |
  3. 青梗菜 #-
  4. [ 編集 ]

非公開コメントの投稿があったことについて、
表示されないように設定しました。
今までどおり、非公開も受け付けますので、
引き続き、よろしくお願いいたします。
  1. 2014/03/06(木) 21:20:33 |
  2. URL |
  3. 青梗菜 #-
  4. [ 編集 ]

僕は自分の好きかってに、ここにコメントさせてもらっています。
YOUTUBEの、誰かの演奏などにもコメントしています。
ブログへのコメントは、青梗菜さんだけです、現在は。
それは、青梗菜さんが私のブログにコメント頂いたことに始まりました。ノックがあって、答える。答えに、更に答える。
会話こそが、全てであると、僕には思えます。
ネット上であろうが、現実社会上であろうが、
何か話さなければ、何もうまれないのでは無いでしょうか。
ブログはそこにも、意味があるのではないかと僕は思います。
  1. 2014/03/07(金) 22:23:24 |
  2. URL |
  3. 海底まきがい #-
  4. [ 編集 ]

まきがいさん、こんにちは。

戦メリ、でしたね~。
こんなに、思索的な人だとは思わなかったw。
会話ですよね、話せば分かる、分かり合えることが分かる。
あるいは、話しても分からないことが分かる、
分かり合えないことが分かる。
分からないというより、
同じ問題意識を持ってくれない、ってことかな。
  1. 2014/03/07(金) 23:21:55 |
  2. URL |
  3. 青梗菜 #-
  4. [ 編集 ]

久しいです

書かれている事がすごく解ります。
子供の頃の方がもっと大人だった、
高校生ぐらいから何か違う生き物に変わったように思います。

テレビで15歳以下の子供の相談人が出る事があります、
一様に彼らの意見は、本質を見極めての回答です。

相談人でなくとも、普通の中学生辺りに原発問題や、
理不尽な事について回答させてみれば、
大人のもごもごとした回答よりずっと真摯に直線的に答えてくれます。

大人の思う騙せる子供像は馬鹿らしい、
NHK某番組を子供時代に見せられる私は、
ぬいぐるみのキチガイな高らかな声と歌にバカバカしさを覚えていました。

子供の時代をいつの間にか、無くしてしまったものです。
  1. 2014/03/10(月) 15:27:30 |
  2. URL |
  3. 今野あん(旧:anfell) #ldSHJ4vM
  4. [ 編集 ]

あんさん、こんにちは。

天真爛漫に、偽らないで作らないで天真爛漫に、
そんな演技は続かないから、
子どもは、子どもになりきるしか仕方がないですね。

子どもと接するときには、
大人を崩さないほうが子どもウケします。
下手な絵は、なんじゃこりゃ、と言ってやる。
じょうじゅに書けまちたね~的なもの言いは、
子どもを黙らせます、不愉快なのでw。
  1. 2014/03/10(月) 20:02:34 |
  2. URL |
  3. 青梗菜 #-
  4. [ 編集 ]

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