馬鹿の世界の点景になりたい。

qinggengcai

理由がない


好き嫌いには、理由がない。

それは、そう結論づけたのではなくて、
主観だらけの同語反復に陥るのが、透けて見えていたから、
とりあえず、しかたなく。

理由は、もちろん僕が知っていなければならない。
僕の知らないことは、
僕の理由にはなり得ないだろうから。

僕が知っていることが分かれば、
それでじゅうぶんなのかもしれない。
わざわざ探しに出かけることもないだろう。
僕はいつでもここにいて、
ミニを好きだと言っている。

    rover_mini_131026.jpg

説明とは、論理的でなければならず、
論理的な言葉は、それ自体の論理を持つ。
理由も、主観も、同語反復も、
例えば、文化も、伝統も、ファッションも。

二階建て横置きパワートレインや、前輪駆動でさえ、
それ自体の論理があり、
直截にミニそれ自体を説明する言葉ではない。
そして、迂闊に、
例えば、パワートレインが好きだから、と言ってしまえば、
その途端に、また振り出しに戻ってしまう。
―― なぜミニのパワートレインが好きなのか。

論理は、循環であり換言であり同語反復であり、
僕が知っている言葉の中から、
新しい発見が生まれるわけではなく、
せいぜい新しい文章表現が生まれるだけだろう。
それこそ、循環であり換言であり同語反復ではあるが。


循環であり換言であり同語反復であるなら、
答は問いの中にある。

なぜ好きなのか、
その中にすでに、好き、がある。
…ここから組み立てれば、正解かもしれないけれど、
しかし、それでは収まりが悪い。

そう結論づけたくはないし、
理由がない、とは言いたくないから、
いつか、また探しに出かけてしまい、
きっと、また手ぶらで戻ってくるのだろう。







  1. 2013年10月24日 22:52 |
  2. 未分類
  3. | トラックバック:0
  4. | コメント:2

コメント

〉僕が知っている言葉の中から、
〉新しい発見が生まれるわけではなく、
〉せいぜい新しい文章表現が生まれるだけだろう。

そうでもないですよ。
ギリシア悲劇の時代から詩や演劇は新しい認識、発見をもたらすものだ、と考えられていました。

そんな昔に遡らずとも、書くことは新しい自分を発見させてくれます。
同語反復と循環論のなかにも、何かがあるのかもしれませんよ。
だから、ブログをやっているのでしょう、きっと。
  1. 2013/10/25(金) 09:13:38 |
  2. URL |
  3. 瀧野信一 #-
  4. [ 編集 ]

誰かにそう言ってもらえると、助かります。
そして、誰かの新しい認識、発見につながれば冥利です。

理由がないことの理由は、
説明することの困難さに由来する、
そんなラフなドラフトができれば、
説明することの困難さを説明するのは、
僕には、実は、めちゃくちゃ楽しい作業です。
恥ずかしがりなので、冷やかに書いてますけど。

そんなのを書き起こしている時間が楽しいから、
みんなブログを書くのでしょうね。
  1. 2013/10/25(金) 10:46:55 |
  2. URL |
  3. 青梗菜 #-
  4. [ 編集 ]

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