馬鹿の世界の点景になりたい。

qinggengcai

もどかしく、うらめしく、ふがいなく


理由がない、ということは強い。
なぜ好きなのかも分からないうちは、
嫌いになる契機を得られない。

そして、理由は、必ずしも合理的である必要はない。
合理的でなければならないと考えること、
それ自体は合理的とはいえない。
合理性への帰依は信仰だ。

などと、合理性は、自らを壊すときにも合理性を求めるから、
僕は、なんとかつじつまを合わせようとして、
もともと理由のないことを、
分かりにくい姿に変えて行き詰る。



価値判断の基準らしきものが僕の内側にあって、
しかし、僕にはそれを外側に問う技量がなくて、
僕の外側は、損得や、勝ち負けの話ばかりで、
内と外とがまるでかみ合わないでいる。

でも、床に座っているような目線で、
エンジンと排気の音を聞いて、ハンドルを抱え込むと、
同じように与えられた道路から、
より多くの愉しみを引き出しているのが分かる。

僕は、その感情や感覚を言葉化する能力が、
足りていないのをもどかしく思い、
そして、そんなクルマにほれ込んでしまった自分をうらめしく思う。

なんとも、ふがいない。

    131019.jpg

損得や、勝ち負けを忘れて、
馬鹿になりたい。

時代遅れのクルマに乗り込んで、
馬鹿の地平を駆け巡りたい。

花咲く丘にクルマを停めて、
馬鹿の世界の点景になりたい。







  1. 2013年10月19日 12:02 |
  2. 未分類
  3. | トラックバック:0
  4. | コメント:6

コメント

馬鹿の世界の点景になりたい、とはレトリックとしてもポエジーからいってもバカには書けません。
私がデクノボウになりたい、というのと同じでしょう。
宙に浮いた車の写真とともに、とても、かっこいいです。
  1. 2013/10/20(日) 09:34:07 |
  2. URL |
  3. 瀧野信一 #-
  4. [ 編集 ]

馬鹿の地平線上に、自分を点景として添える、
私心のなさが、やるせないな~。
馬鹿はどうして切ないのでしょうね、
ポエジーが宿ってしまうほどに。
  1. 2013/10/20(日) 11:56:27 |
  2. URL |
  3. 青梗菜 #-
  4. [ 編集 ]

こんな時間に目が覚めた。
最近の青梗菜さんの記事はミニばっかり、別の話題も是非。
娘さんとアワイチは、忘れてないよ。
それはそうと、好きに理由などないのだから、青梗菜さん、世界の果てまでミニで駆けたいかな。
で、不思議なのは、自転車通勤されていて、なぜミニで通勤されないのかな、ということ。
  1. 2013/10/21(月) 04:11:37 |
  2. URL |
  3. oki #-
  4. [ 編集 ]

ですね~、ミニのことばかり。
頭の中がミニで埋め尽くされています。
でも、整備記録みたいなことはまったく書かれてなくて、
なんとも役に立たないブログですな~。

きっとミニは、損得では量れない世界につながる通路を開いてくれているのでしょう。
世界の果てまで行っても、そこは僕の身のまわりですから、
ここを世界の果てにして、僕が損得を忘れればいい。
ミニに乗り込むと、そんな地平に行けそうな気がするのです。

渋滞も満員電車も嫌いなので。
1日に2時間くらい自転車を漕ぎますが、
そこにも馬鹿の世界が広がっていて、
僕は小さな点景になれそうで。
  1. 2013/10/21(月) 10:51:52 |
  2. URL |
  3. 青梗菜 #-
  4. [ 編集 ]

こんにちは、青梗菜さん。
理由がない。理由があっても言葉にはならない。
そんなもののほうが、わたしも信用できます。
言葉が到達できないところに、いつもほんとうのことがかくれている気がしますね。

*まりこうた*
  1. 2013/10/21(月) 14:10:48 |
  2. URL |
  3. まりこうた #JVU.pKbY
  4. [ 編集 ]

ですね~、
何を語るにしても、沈黙してしまう地点があります。
その境界で逡巡している人もいますし、
僕みたいに遠巻きにして近づけない人もいますし。

言葉が到達できないところにほんとうのことがあるとしても、
到達不可能なことを到達したように語ってしまうのは嘘つきで、
どんなに偉い先生の説でも、話半分に聞かなければなりません。
そんな意味でも到達できるところ、できないところは重要かなと思います。

でも、そんな小理屈は僕のようなおっさんに任せとけばよろしい。
何につけても、考えるより感じるほうが早い。
命短し恋せよ乙女、ですよ~。
  1. 2013/10/22(火) 01:42:54 |
  2. URL |
  3. 青梗菜 #-
  4. [ 編集 ]

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