馬鹿の世界の点景になりたい。

qinggengcai

馬鹿の世界の点景になりたい


燃費とか、価格とか、
何人乗れて、どれだけ積めて、
それで損とか、得とか、
勝ったとか、負けたとか。

それは、数値化して比較すること、
つまり、競争すること、優劣を競い合うこと。



ミニはずいぶん昔に競争から降りたクルマだから、
数値化される損得や勝ち負けの埒外にいて、
言葉化される感情や感覚に価値を移している。

比べるのではなく、語られる。



優劣を競えば、
ミニは今どきのどんなクルマにも劣るけれど。

ミニと比較されるクルマといえば、
昔からビートルが挙げられてきた。

しかし、FF、RR、水冷、空冷、
ラバーコーン、トーションバー、
直線的、流線型、イギリス、ドイツ、
なにからなにまで違うミニとビートルの、
何を比較しようというのだろう。

比較といいながら、
実は数値化ではなく言葉化によって、
文学や哲学のコンテキストで、
すり合わせていなかっただろうか。



例えば、結婚したり子育てをしたり、
損得や勝ち負けの埒外のできごと、
そんなのは文学や哲学の領分だと思う。
人によっては埒内かもしれないが。

というよりは、文学や哲学は、
結婚や子育てが具体的になれば、
それらのリアルな体験を領分の中に取り入れ始める。

文学も哲学も結婚も子育ても、
今どきは流行らないけれど。



僕がなぜビートルではなくミニを選んだのかは分からない。
その逆だったとしても、理由は分からないだろう。

そして、理由がない、ということは強い。
なぜ好きなのかも分からないのに、どうやって嫌いになれと?



損得や、勝ち負けを忘れて、
馬鹿になりたい。

時代遅れのクルマに乗り込んで、
馬鹿の地平を駆け巡りたい。

花咲く丘にクルマを停めて、
馬鹿の世界の点景になりたい。
    131012.jpg







  1. 2013年10月12日 21:52 |
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