馬鹿の世界の点景になりたい。

qinggengcai

ポップスの意味


なんとなくふぁぼって、
タイトルを並べただけで、
なにごとかではあるようです。

魔法の呪文です。
すごい作用です。
そして、何十年も効きめが続きます。
ポップスには、どんな成分が含まれているのでしょうか。



不思議は、曲それじたいを探しても見つかりそうにありません。
どれもこれも、たいしたものではありません。
楽譜と歌詞からなる自律的なテクストではなさそうです。

商品として録音されたものも、
粗くて、よく練られていない、半端なものです。
決して上手いとはいえない歌手が、
―― 薬師丸ひろ子を例外として ―― 不確かな音程で歌った、
不行き届きなものです。



かんたんな話し言葉が、
憶えやすい短い曲に乗せられて、
とっつきやすく僕に届きます。

ポップスは、与(くみ)しやすい音楽です。
僕に、好き嫌いを決めてくれと言っているようです。
僕は、理由を求められることもなく、
僕の好きなものを是とし、嫌いなものを非としてよく、
それを自信を持って公言しても構いません。

僕にとって、ポップスは、
半端に作って、不完全に演奏して、適当に歌って、
そして、構えずに聴いて、お手軽に消費して、
なんとなく好きになる、嫌いになる、そんな音楽です。
そんな全体性の中にあって、
さらには、あの頃の僕を連れてきてもいいし、
加えて、きわめて個人的な物語が絡んでもいいし、
まったくもって、僕のコンテキストに任されている音楽です。

それなら、
意味をどこに還元してもいいのなら、
僕は、僕に還そうと思うのです。



それには、時間が必要です。
少なくとも、街からその曲が聞こえてこなくなるほどの。
資本主義の商品としての、
作り手の営業が終わるほどの。
人々がその曲を忘れてしまうくらいの。

そして、5年経って、10年経って、
モードが移り、次の時代が始まって、
やっと僕に ―― 僕だけに、還ってくると思うのです。







  1. 2013年05月12日 23:52 |
  2. 未分類
  3. | トラックバック:0
  4. | コメント:4

コメント

話の発端は車のなかに置きっぱなしになっているMDのことからでした。
ポップスは車で、流れていく景色を見ながら聴くのに適した音楽なのかもしれません。
コンサートで生の音楽を聴くように促すものではないでしょう。
構えずに何かをしながら、ポップスを聴く。
そこから立ちあがってくる物語というのは、自分のコンテキストで囲まれた自分の記憶や意味なのでしょう。
それでいてコンテキストである自分を通して、個を通して時代というものもポップスは表象している、などと思いました。
  1. 2013/05/13(月) 10:20:28 |
  2. URL |
  3. 瀧野信一 #-
  4. [ 編集 ]

そうですね~、
ながら、ですね。
生活音みたいなもので。

商品ですから、陳腐化させないと次が売れません。
生ものというか、使い捨てというか、
どんどん腐っていいのであって、
しかし、誰にでも腐らずに残っている歌があって、
それは、ほかの歌が時の洗礼を受けて、
消えてしまうまで分からなかったりします。

聴く者を含めた全体が音楽なら、
作り手の営業が終われば、
全体から、作る側を引き算し、
多くの人が忘れてしまえば、
それも差し引いて、
音楽は次第にパーソナルなものに移行する、
そんな発想でした。
  1. 2013/05/13(月) 12:58:54 |
  2. URL |
  3. 青梗菜 #-
  4. [ 編集 ]

難しいことは分かりませんが、
僕は今でも、40年ぐらい前の曲を好んで聴いています。
カーペンターズのトップ・オブ・ザ・ワールドなんか着メロにもしています。
ビージーズの小さな恋のメロディや若葉の頃も、聴けば当時の思い出がよみがえってきます。
サイモン&ガーファンクルのサウンド オブ サイレンス やスカボロー・フェアも大好きです。
皆が聞いたらひっくり返りそうな曲も好きです(^_^)
  1. 2013/05/16(木) 13:36:39 |
  2. URL |
  3. ビーカブ #-
  4. [ 編集 ]

ぉっ、スカボロー・フェア、いいですね~、
パセリ、セージ、ローズマリー、タイム、
イギリスの歌なんですよね。
彼らはニューヨークの、裏通りの石畳、
季節は秋から冬、涼しい、寒い、そんなのが合います。
ビージーズもイギリスらしかった頃がいい。

皆が聞いたらひっくり返りそうな曲、
なんでしょう?
それって僕も嫌いではないですよ、きっと。
  1. 2013/05/16(木) 23:05:05 |
  2. URL |
  3. 青梗菜 #-
  4. [ 編集 ]

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