馬鹿の世界の点景になりたい。

qinggengcai

夢より夢にまよひぬるかな


僕にとっては、
僕の周りは僕が作り出した嘘で、
そこから先のこんがらがった宇宙まるごとは、
ありのままぜんぶ真実になる。

僕にとっては、
少し遅れてくる僕の瞬間が嘘で、
その直前の、僕が耐えられそうにない、
時間の先頭が持つ全体性が真実になる。

いずれも、主観が邪魔になるが、
人がものごとを判断するためには、
自他を区別しながら言語表現をしなければならない。

まだ言語表現に至らない、
時間の先頭を捉えたとしても、
そこに何があるのだろう。
自他の区別なしでの言語表現は、
言葉にとっては崖っぷちだ。

自他は、主客に代入が可能と考える。
時間の先頭を直観できたとして、
その経験を述べるためには、
言葉によらざるを得ないなら、
表現には必ず嘘が紛れ込むことになる。

僕には何も書くことができない。



瞬間を厳密にしてみよう。

一瞬は、無限小だが、欠如や無ではない。
一瞬は、非存在を指示するのであってはならない。
示差的な規定を欠いても、
概念の対象としては実在する。

無限小は、その無規定さゆえに、
無限大と同義的だ。

無限小には始まりがなく、
無限大には終わりがない。
境界もなく、区切りもない。

宇宙まるごと、過去も未来も、
すべては今の一瞬に包含されている。
無限大の宇宙が、
無限小の今においてのみ存在するとき、
もはや人の悟性は及ばないだろう。

僕には何も書くことができない。







  1. 2013年03月29日 21:46 |
  2. 時間
  3. | トラックバック:0
  4. | コメント:4

コメント

始まりと終わりが一緒になると、
私にとってどうやらこれは、
私のそばにいるマトリョーシカですね。
宇宙の果ても、始まりも、一緒な感じがすると、
ここにも、マトリョーシカ。
あれ?あたりを見廻すと、たくさんのマトリョーシカ。
どこかで見た書き込みですね、これは。
誰かの隣のマトリョーシカと、私の隣のマトリョーシカは、
たぶん、いとこでしょうか。
言葉の真の意味を問い始めると、
人間以外の生命には無いと思える、人間独自の脳の発達が無意味に思えてしまい、
それは私の存在する意味、それが尊大な表現ならば、
私が今在ること、またそれを肯定したいという微かな希望まで捨て去る事になりそうな気がします。
言葉が通用しているのかという、疑問。
私は、誤解は広い意味では無視せざるを得ない気がします。
しかし、会話を通して、
説得。共感。誤解。闘争。感動。反省。疑問。
まだまだたくさん出てきます。

しかし、何か投げかけなければ、
出会いはありませんよね。
じっとしていたら、
例えば、私がブログを書いていなければ、出会えなかったでしょう。
青梗菜さんのブログを読んで、
何かこうして書いていることも無かったでしょう。
私は、生命は、
何かに出会う為に存在するのではないかと、
今の所は考えています。


  1. 2013/03/29(金) 23:24:28 |
  2. URL |
  3. 海底まきがい #-
  4. [ 編集 ]

〉夢より夢にまよひぬるかな
〉僕には何も書くことができない。

ポーの詩‘A Dream within A Dream’を想起しました。
手に握った砂は無情にも海へとこぼれ落ちていく、
一粒の砂も救うことはできない。
我々に見える世の中は所詮、夢の夢にすぎないのだろうか?

拙い意訳ですが、一粒の砂に、わたしは宇宙や過去や未来を代入してしまいます。
それを、夢、と表象してしまうのが、ポーの時代から変わっていない、文学、なのだろうな、と思ったり。
  1. 2013/03/30(土) 10:58:24 |
  2. URL |
  3. 瀧野信一 #-
  4. [ 編集 ]

海底まきがいさん、こんにちは。

奥さん、お子さんたち、それだけでもすごい出会いですよ~。
誰かを幸せにしたいと思うことも、幸せにできてるのかと疑うことも、
できなかったと悲しむことも、すごいことです。
誰かがそんなふうに思ってくれるだけで切実に幸せです。
つかの間の夢でも、気の迷いでも、言葉があってよかったと思います。

言葉のせいで、僕はきっといつでもどこでも嘘にまみれてしまいます。
それでも、海底まきがいさんに宛てて書いている今、ここに、
言葉があってほんとうによかったと思うのです。
  1. 2013/03/31(日) 09:00:51 |
  2. URL |
  3. 青梗菜 #-
  4. [ 編集 ]

瀧野さん、こんにちは。

夢でもいいですよね。
実体もいらない、水面に映る表情で構いません。
作家は上手に嘘をついてください。
それで、自他ともに幸せな気分になれます。
言葉の世界は、夢でも嘘でも、
僕たちが依って立つにはじゅうぶんです。
  1. 2013/03/31(日) 09:01:19 |
  2. URL |
  3. 青梗菜 #-
  4. [ 編集 ]

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