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物語論 ―― ノヴァーリスに添って 20/28


アホみたいな説明になるけれど。
ユーザーインターフェース、ってのを、
僕が直訳するのなら、利用者界面で、

何の利用者か、っていえば、世界の利用者で、
水素原子の1つも作り出せない僕たちなら、
この世界の利用者と言うほかはないと思っている。

界面活性剤、ってのを、
僕がパラフレーズするのなら、
界面に作用して、活性化させる添加剤で、

詩は、ユーザーインターフェースと僕自身を、
ウタマロクリーナーをふりかけて洗うようなもの、
なんて喩えは、やはり、アホみたいだろうか。

中性だから、素材を傷めないし、身体にも優しい。



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―― 以下、余談。
    Ein Alcahest scheint über die Sinne
    der Menschen ausgegossen zu seyn.
    Nur augenblicklich scheinen ihre Wünsche,
    ihre Gedanken sich zu verdichten.
    So entstehen ihre Ahndungen,
    aber nach kurzen Zeiten schwimmt alles wieder,
    wie vorher, vor ihren Blicken.

    人間の五官の上には、一種の万物溶解液がふりかけられているらしい。
    人間の願望と思念は、ほんの一瞬、濃密になるかにみえる。
    そうするとさまざまな予感が湧く。
    だが、それもつかの間、いっさいはふたたび元のように、
    みるみる朧にかすんでいってしまうのだ。
    
    ―― Die Lehrlinge zu Sais/Novalis
    ―― サイスの弟子たち/ノヴァーリス作品集 第1巻 サイスの弟子たち・断章
    ―― /今泉文子 訳、2006、ちくま文庫

    Es ist recht übel, sagte Klingsohr,
    daß die Poesie einen besondern Namen hat,
    und die Dichter eine besondere Zunft ausmachen.
    Es ist gar nichts besonderes.
    Es ist die eigenthümliche Handlungsweise des menschlichen Geistes.
    Dichtet und trachtet nicht jeder Mensch in jeder Minute?

    「じつに由々しきことは」とクリングゾールが言った。
    「詩が特別な名をもったり、
    詩人が特別の団体を形成したりすることだ。
    なんら特別なことではないのだよ。
    それは人間精神に固有の行動様式なのだ。
    人間はだれしも、いつだって創り〔詩作し〕、
    努力しているのではないかね。」

    daß Schicksal und Gemüth Namen Eines Begriffs sind.

    心情と運命とは、同じひとつの概念を表わす名前だ……

    und die Bibel und die Fabellehre sind SternBilder Eines Umlaufs.

    聖書と寓話は同じひとつの軌道をめぐる星座なのです。

    ―― Heinrich von Ofterdingen/Novalis
    ―― 青い花/ノヴァーリス作品集 第2巻 青い花・略伝
    ―― /今泉文子 訳、2006、ちくま文庫



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    ―― Giada Gatti



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テーマ:哲学/倫理学 - ジャンル:学問・文化・芸術

  1. 2021年01月23日 00:00 |
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