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百のプロポ ―― 或いは、苦し紛れの言い訳 13/20


061、
>優しさ、なんてものは、おそらく、
>生み出そうとして、生み出せるものではなくて、

ジャン=ジャック・ルソーは、散歩の途中で、
露天商の女の、脚の悪い子どもに、
ささやかな施しをすることに喜びを感じていた。


062、
>優しさ、なんてものは、おそらく、
>保とうとして、保てるものではなくて、

しかし、それが何度も繰り返されて、
当然のように施しを期待されるようになると、
ルソーは、その店を迂回して散歩をするようになった。


063、
>優しさが生まれたから、道徳的だとか、
>そんなのは、まるで関係がなくて、

本当の徳とは、義務によって命じられたときに、
自身の性向に抗ってでも、なすべき善をなすことにある。
―― 孤独な散歩者の夢想/ルソー 著、永田千奈 訳、2012、光文社文庫


064、
>優しさは、求められたからといって、
>取り出してこれるような、都合がいいものではなくて、

自分の気まぐれな傾向性に従って、
気が向いたときにだけ優しくなって、
満足感に浸るのは、徳とはいえない。


065、
>自分の気持ちに余裕がなくなれば、
>すぐさま、消え失せてしまうものである。

もしも、優しくされることで、今度こそ、
人として扱われた、と感じた者がいたなら、
気まぐれな優しさは、激しく恨まれる行為になるだろう。



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テーマ:哲学/倫理学 - ジャンル:学問・文化・芸術

  1. 2020年08月07日 00:00 |
  2. 自分らしさ
  3. | トラックバック:0
  4. | コメント:2

コメント

悪意を好意に受ける人もいれば
好意を悪意に受ける人もいる。

ご縁がなかったと思う。それだけ。
徳がある人にはなかなかなれないもんだと思うし。

---
あーなんだっけ、思い出せない、

それは自分が決めることなろうと思ってなることじゃなくて、
他人から見てどうなのか、ってことが
他にもあった気がする。

徳のある人、じゃなくてなんだっけ。
前に青梗菜さんと話した気がする。
思い出せない~~(;´Д`)
  1. 2020/08/07(金) 01:00:51 |
  2. URL |
  3. ランタナ #bAcQnUEc
  4. [ 編集 ]

ランタナさん、こんにちは。

>悪意を好意に受ける人もいれば
>好意を悪意に受ける人もいる。
そこは考えても仕方がない。
誰が悪い、ってことでもない。

>ご縁がなかったと思う。それだけ。
パスが通らない。
パスは、出す人と受ける人が、
これはパスなんだ、って分かっているからパスになる。
優しさも、出す人と受ける人が、分かっているのなら、
分かった、もういい、言うだけ野暮ってものですわ。

>徳がある人にはなかなかなれないもんだと思うし。
嫌いな人に優しくできるか、ってことね。

>あーなんだっけ、思い出せない、
>前に青梗菜さんと話した気がする。
知らんがな~w。
  1. 2020/08/07(金) 14:02:49 |
  2. URL |
  3. 青梗菜 #De6CjWPI
  4. [ 編集 ]

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