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tetsugaku poet

qinggengcai

何を言っても無駄、という物語 (。-`ω´-)ンー


僕たちが話すのは、
聞いてもらうためである。
僕たちが書くのは、
読んでもらうためである。

予(あらかじ)め、または、同時に、
僕たちが聞いてもらうのは、
僕たちが読んでもらうのは、
理解してもらうためである。

理解してもらえそうにない人に、
理解してもらえそうもない話はしない。
理解してもらえない人なら、
すでに、このページを読んでいないだろう。

    われわれの聴覚の限界
    われわれの耳は、
    自分が答えることのできる問いのみを聴く。
    ―― 喜ばしき知恵/フリードリヒ・ニーチェ



このとき無駄になったのは、
発声や、文字列の入力である。
僕たちが、何を言っても無駄、
っていうときは、このフェイズではない。

相手の耳に届くように、
何度でも、言い方を変えるから。
無駄にならないような、言い方を探すから。
そんな書き方を選ぶから。



    

    幸福の意味すらわからず、産まれた環境ばかり憎んで
    簡単に過去ばかり呪う。

    ―― 命に嫌われている。/初音ミク
    ―― カンザキイオリ 作詞作曲、2017、2019、神椿レコード



発声や、文字列の入力は、
意味になって、意味を持つ。
何を言っても無駄、ってときには、
意味は相手に届いている。

    人間は行為する生物である。
    それは(中略)意味において<確定>されていない。
    すなわち自分が自分の課題となり、
    自分に向かって態度をとる生物といってよかろう。

    外界へ向かってとるその態度の方は行為とよぼう。
    つまり自分が自分の課題となるかぎり、
    人間はまた自己に向かって構えをとり、
    <自分を何物かにする>。

    それはできればなしで済ませるような贅沢ではない。
    <未完成>は人間の身体的条件であり、自然本性なのだから、
    人間はまたどうしても訓育の生物となるだろう。
    ―― 人間 その本性および世界における位置/アルノルト・ゲーレン



届けられた意味が、
相手の課題にならないとき、
相手が自らを変えるような、
行為をしないときに、

僕たちをひどく疲れさせ、
何を言っても無駄、って思わせる。
相手に、変わろうとする構えがなければ、
何を言っても変わらない。

言い方を変えても無駄である。



    

    あんたは仕様が無いと云うし 現実にあたしも判らぬ
    泣いて惑う位なら もう 全部無かったことにしよう

    ―― 弁解ドビュッシー/椎名林檎
    ―― 椎名林檎 作詞作曲、2000、東芝EMI



    ―― 喜ばしき知恵/フリードリヒ・ニーチェ 著
    ―― 村井則夫 訳、1882、2012、河出文庫
    ―― 人間 その本性および世界における位置/アルノルト・ゲーレン 著
    ―― 平野具男 訳、1940、1985、法政大学出版局



テーマ:哲学/倫理学 - ジャンル:学問・文化・芸術

  1. 2019年06月23日 00:04 |
  2. 物語論
  3. | トラックバック:0
  4. | コメント:3

コメント

Rさん、こんにちは。

その節は、どうも、お疲れさまでしたw。
またあれがなにしたときは、あれしてくださいっ♪w

反骨心、ってのは、
しないことへの言い訳ではないよね。
それでは、意気地なし、ってのと同義になる。
それはしないけれど、おれはこれをするんだ、
ってことだな~。
これをする作為があるから、
それをしない不作為があるんだわ。
  1. 2019/06/23(日) 12:13:46 |
  2. URL |
  3. 青梗菜 #De6CjWPI
  4. [ 編集 ]

きゃー!!!
ニーチェ、きゃー!!!
  1. 2019/06/26(水) 00:22:11 |
  2. URL |
  3. プラトニックまいまい #-
  4. [ 編集 ]

まいまいさん、こんにちは。

ニーチェは、かっこいいことを言うんだけど、
女にも、男にもモテなかったw。

たぶん、きっと、
そんなことはいいから、フリちゃん、これ食ってみろ、
うまいぞ、これ、
って言われたときに、
かっこいい返しができなかったんだと思うw。
なぜなら、
>われわれの耳は、
>自分が答えることのできる問いのみを聴く。
  1. 2019/06/26(水) 17:08:15 |
  2. URL |
  3. 青梗菜 #De6CjWPI
  4. [ 編集 ]

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