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存在を消去したときの、喪失した影が白いんだ


多くの人の考え方は、まず「無」があって、
「無」に何らかの存在が加わって「有」になる。
白紙の「無」に、存在を描き加えて「有」になる。

でも、ベルクソンは、違う、という。
何らかの存在が思い描かれ、
それを消し去ることで「無」が得られる。



    190606c.jpg

ガブリエルの教室に遅れてきた者は、
「有」を観ていないから、「無」も観えない。
「有」でも「無」でもなく、「空」を観る。

「無」=「有」+否定だ。
ない、っていうのは、ある+否定で、
何かがあってこそ、それを否定できる。

否定文は、肯定文を否定して作るもの。
だから、「無」を表すときは、非-「有」とか、
非-存在、とかの複合的な表現になる。

では、基礎的なのは、「有」である。
存在、のほうが単純だ。
「無」は、描かれた存在を消去したときの残像で、

その喪失した影が白いんだ。



    

    この世にあって欲しい物を作るよ
    小さくて慎ましくて無くなる瞬間

    ―― 人生は夢だらけ/椎名林檎
    ―― 椎名林檎 作詞作曲、2016、2017、EMI Records Japan



テーマ:哲学/倫理学 - ジャンル:学問・文化・芸術

  1. 2019年06月09日 00:02 |
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