FC2ブログ

tetsugaku poet

qinggengcai

僕の毎日は、事実に基づいたフィクションであり、 14.c/xx


僕らが手にしている富は見えない。
奪われることもないし、壊されることもない。
しかし、誰かと分かち合えるのでなければ、
その富によって、僕らは自滅させられてしまう。

奪われなくても、壊されなくても、
誰かが心を寄せて感じなければ、失われてしまう。
精神的な価値を、分かち合ってくれる誰かがいなければ、
その心の豊かさは ―― 豊かであるゆえに、

その豊かさの持ち主を壊してしまうだろう。



    

    僕らが手にしている 富は見えないよ
    彼らは奪えないし 壊すこともない 世界はただ妬むばっかり 

    ―― ありあまる富/椎名林檎
    ―― 椎名林檎 作詞作曲、2009、EMI Music Japan



世界はただ、妬むばっかりだから、
異教の神々を信じる人たちは、
何のためらいもなく抹殺されてきた。
女性蔑視、少数民族迫害、世界はまだ不幸だけれど、

原理主義者には見えない富を、僕らは手にしている。



    …… なぜなら、いま彼女が身をもって知ったこと
    ―― それは、もしほかの人びとと
    わかちあえるのでなければ、
    それを持っているがために破滅してしまうような、

    そういう富があるということだったからです。

    ―― モモ/ミヒャエル・エンデ 著
    ―― 大島かおり 訳、2001、岩波書店



    …… こよなく至福なものたちはおのずからにはなにも感ぜす、
    こう言うことが許されるとしたら、
    必ずや神々の名において
    ある他者が心を寄せて感じなくてはならない。

    この他者を神々は必要とするのだ。……

    ―― ライン/ヘルダーリン 著
    ―― ヘルダーリン全集2、手塚富雄、浅井真男 訳、1967、河出書房



テーマ:哲学/倫理学 - ジャンル:学問・文化・芸術

  1. 2019年05月16日 00:01 |
  2. 物語論
  3. | トラックバック:0
  4. | コメント:4

コメント

青梗菜さん、こんばんは!!^^

>僕らが手にしている富は見えない。
手にとって持てれば良いのだけれど、さうではないし、富かだうかも分ら無ひと云ふところが辛いところではある、なんて思いました。m(__;m
  1. 2019/05/16(木) 01:15:12 |
  2. URL |
  3. くわがたお #-
  4. [ 編集 ]

がたおさん、こんにちは。

自分が思ったこと、考えたことなら、それは、
自分にとっては富ですよ。
誰もがたおさんの代わりには考えてくれないもの。
有史以来、初めての富で、最初で最後の富です。

原理主義者は、自分で考える、ってことを知らない。
他人の考えをコピペして、
誰かの考えに、だめを出すだけ。
  1. 2019/05/16(木) 11:40:09 |
  2. URL |
  3. 青梗菜 #De6CjWPI
  4. [ 編集 ]

汝、ころすなかれ。って、十戒にありますが、この「ころす」の原義に立ち返ると、戦争の殺人まで否定したものではないという説があります。(関根清三「内村鑑三」)
原理主義者はそれもこれも、一緒くたにして、やれ、ころすな。戦争は絶対ダメ云々と。
物事の多面性を見られない。 異なる民族がいれば争いは必ず起こる。
それはともあれ、青梗菜さんのおっしゃる精神的な富というのは良いですね〜。
心を寄せて分かち合う。他民族とも。
イエスが貧しい者たちに伝えたかったことも、そんなことかもしれないなと思う。
  1. 2019/05/16(木) 22:46:04 |
  2. URL |
  3. oki #-
  4. [ 編集 ]

okiさん、こんにちは。

読んだなぁ、関根清三、10年くらい前w。
道元の「諸悪莫作」の絡みで読んだ。
殺.すなかれ、ってのは、
殺.さないだろう、っていう否定の推量だったかな♪

しかし、いきなり関根清三を振られて、
読んだなぁ、なんて言って、内容を書いたりするw。
そんなやつおらんやろ〜、あり得ない!w

僕に何かが書ける気がしないけど、
がちん.こで行くなら、アウシュヴィッツと広島、長崎やね。
宗教を暴力の文化と捉えたとき、
まったく時代錯誤の文化なんだけど、
そのあたり、読み直すならウェーバーかなぁ。

>精神的な富というのは良いですね〜。
>心を寄せて分かち合う。他民族とも。
それしかないよね。
いつまで妬んでるんだよ、神は!w
  1. 2019/05/17(金) 01:50:01 |
  2. URL |
  3. 青梗菜 #-
  4. [ 編集 ]

コメントの投稿


管理者にだけ表示を許可する

トラックバック URL
http://qinggengcai.blog2.fc2.com/tb.php/1886-2143e44d
この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)