FC2ブログ

tetsugaku poet

qinggengcai

漫画を読むと馬鹿になる、らしい 10/12


        比較にならないものごとを対比させて、
        僕たちは、何かと優劣をつけたがる。
        例えば、小説と、例えば、漫画とか。

世の中は、なぜか、小説を持ち上げて、
漫画をこき下ろしてきたけれど、
でも、それを逆向きにしたいのではなくて、

        僕なら、上げ下げ自体をしたくない。
        当たりまえのことだけれど、
        そもそも、小説と漫画は形式が異なる。

文章表現に対して、絵画表現を、
頭を使わないものとするのは、
なんとも絵画を見下した話で、

        漫画を読むと馬鹿になる、なんてのは、
        おそらくは、最初から、
        漫画を馬鹿にしたもの言いだ。

>漫画を読むと馬鹿になる、
>と言う人にとって、漫画はくだらない。
>くだらないものは読まない。

        >というよりも、漫画が読めない。
        >少なくとも、漫画をおもしろく読めない。
        >そして、読めないものは語れない。



    190317a.jpg



        漫画を読み慣れていない人が漫画を読むときは、
        絵をほとんど見もしないで、
        吹き出しの会話だけを読んで、

脚本を読むように、短い時間で読み飛ばす。
当然のことだが、漫画と脚本は形式が異なり、
小説と脚本も形式が異なっている。

        文章表現に対して、絵画表現を、
        頭を使わないものとするのは、その読み手が、
        絵に頭を使えていないからに他ならない。

>漫画を読むと馬鹿になる、
>と言いながら、その理由について、
>考えた形跡がみられないのは、

        >自らの経験に基づいて、
        >語れていないということであり、しかし、
        >読めないものは、経験できなくて当然である。

世の中には、文では書き表せないものがある。
漫画に描かれた表情や背景やコマ割りや、
手書きで飾られた擬音語、擬態語、オノマトペは、

        文の不自由さを、軽々と飛び越える。
        絵は文よりも、言葉からは自由であり、
        作者は絵に様々な情報を乗せて、

漫画というかたちに留めるが、
それをどのように読み解いて、蘇らせるかは、
もっぱら読み手にかかっている。

        それが読み解けない読み手には、
        漫画は、薄っぺらで、くだらない。
        漫画を読むと馬鹿になる、なんてのは、

        読めない読み手の逆ギレである。



    

    「誰かに嘘をつくような人に なってくれるな」 父の願いと
    「傷ついたって 笑い飛ばして 傷つけるより全然いいね」 母の愛

    ―― 遥か/GReeeeN
    ―― GReeeeN 作詞作曲、2009、Nayutawave Records



テーマ:哲学/倫理学 - ジャンル:学問・文化・芸術

  1. 2019年03月20日 00:33 |
  2. 馬鹿
  3. | トラックバック:0
  4. | コメント:0

コメント

コメントの投稿


管理者にだけ表示を許可する

トラックバック URL
http://qinggengcai.blog2.fc2.com/tb.php/1852-4636dd00
この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)