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趣味はクルマ 6/x


筒井康隆に、『お紺昇天』という短編がある。
「お紺」と名づけられたコバルトブルーのクルマと、
その持ち主「ターター」の物語。

近未来、クルマには人工知能が搭載され、
自動運転や、人と会話をする機能が与えられている。
僕たちは、『お紺昇天』の未来の、すぐ手前にいるのだろう。

ある夜、ターターは、お紺から別れを告げられる。
古いクルマのお紺は、部品が悪くなったから、
スクラップ場に行かなければならない、と言う。

部品を取り換えればいい、ターターは言うけれど、
古い車が使えなくなったときには、
修理ができない契約になっている。

僕たちは、『お紺昇天』の未来の、すぐ手前にいるのだろう。
例えば、アップルは、修理なんかしない。
修理を依頼すると、データを移された新品が手渡される。

ターターはお紺に乗って、スクラップ場までついて行く。
「さようなら、ターター」
「さようなら、お紺」

「わたしって、とてもしあわせだったわ」



    

    かわるがわるのぞいた穴から 何を見てたかなぁ?
    一人きりじゃ叶えられない 夢もあったけれど

    ―― 楓/スピッツ
    ―― 草野正宗 作詞作曲、1998、Polydor



テーマ:哲学/倫理学 - ジャンル:学問・文化・芸術

  1. 2018年11月17日 00:03 |
  2. ラパン/ミニ
  3. | トラックバック:0
  4. | コメント:2

コメント

青梗菜さん、こんばんは!!^^

「ターター」と「お紺」とでは、「お紺」のほうが、人の名前っぽいと思いました。

人工知能が、「わたしって、とてもしあわせだったわ」なんていう時代が来るのでさうか?それは心から言っているのでさうか?それともデーターベースか何かから引っ張ってくるのでさうか?私は「とても幸せだった。」とは言ったことありませんが言うとしたら、データベース?か何かから引っ張ってくるのでさうか?m(__;m
  1. 2018/11/17(土) 20:56:54 |
  2. URL |
  3. くわがたお #-
  4. [ 編集 ]

がたおさん、こんにちは。

>「ターター」と「お紺」とでは、「お紺」のほうが、人の名前っぽいと思いました。
ですね♪

>それは心から言っているのでさうか?
分からん~。
心から「わたしって、とてもしあわせだったわ」って言うときは、
独りでつぶやかなきゃ、芝居くさくなる。

>私は「とても幸せだった。」とは言ったことありませんが言うとしたら、データベース?か何かから引っ張ってくるのでさうか?
他人のデータベースというか、
みんなで共有している言語空間にアクセスしなきゃ、言葉が選べない。
僕たちも、お紺と大差ないね♪
  1. 2018/11/17(土) 21:12:38 |
  2. URL |
  3. 青梗菜 #De6CjWPI
  4. [ 編集 ]

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