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生まれてこなければよかった 3/x


生まれてこなければよかった、
―― 以下、反出生主義、と呼ぶことにする、
という立場はどのようなものか。

反出生主義者は、僕に言わせれば、
そんなものに優劣をつけたがるような人、である。
功利主義、といってもいい。

功利主義は、よいこと=快楽、悪いこと=苦痛、と捉えて、
人が生まれてから死ぬまでの、
快楽と苦痛の総和を比較する。

反出生主義者は、僕に言わせれば、
存在してしまうことを害悪と考えるような人、である。
客観主義、悲観主義、といってもいい。

客観主義は、僕たちが存在する世界と、
僕たちが存在しない世界を比較する。
僕たちの視点ではなく、例えば、神の視点に立って。

悲観主義は、よいことよりも、悪いことに目を向ける。
快楽と苦痛を同等と捉えないで、
苦痛は快楽よりも、常に必ず重いと捉える。

どの視点に立つかは、論理ではなく、
ぶっちゃけ、好き嫌いとしか言いようがない。
功利で客観で悲観するときに、論理が跳んでいる。

逆に、なぜ功利計算をしないのか、
なぜ主観なのか、なぜ楽観なのかが、
論理で答えられないのと同様に。

気づいているのならいいけれど、
たいていは、気づかないうちに跳ばされる。
だから、その時々の気分でつぶやく独りごとだろう。

生まれてこなければよかった、なんてのは。



    

    ―― Free Salute/Little Barrie
    ―― 2005、Genuine Records



テーマ:哲学/倫理学 - ジャンル:学問・文化・芸術

  1. 2018年05月11日 00:02 |
  2. 馬鹿
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