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tetsugaku poet

qinggengcai

くだらない、それゆえ、


神、愛、自由、平等、解放、進歩、
そんな大きくて立派な物語は、
もう誰も信じてはいない。

しかし、それゆえ、こんなにくだらなくて、
小さくて馬鹿な僕の周りに、
見つけられるのを待っている真理がある、

かもしれない。



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    目立たない真理の尊重。
    ―― 厳密な方法でみいだされた小さい目立たない真理を、
    形而上学的・芸術的な時代や人間に由来するような、
    たのしげなまばゆい誤謬よりも高く評価するということは、
    高級文化の目じるしである。
    さしあたり人は、前者のような真理に対して、
    こんなところには同権のものなど対抗しているはずがないとでもいうように、
    唇に嘲笑をうかべる、
    それほどこの真理はつつましく、素朴で、ひややかで、
    それどころかちょっとみると
    がっかりさせるようなぐあいに立っているっているし、
    あの誤謬はうるわしく、はでやかに、酔わせるように、
    それどころかおそらくは
    うっとりさせるようなぐあいに立っている。

    ―― 人間的、あまりに人間的/フリードリッヒ・ニーチェ、
    ―― 池尾健一 訳、1994、ちくま学芸文庫



テーマ:哲学/倫理学 - ジャンル:学問・文化・芸術

  1. 2017年12月16日 22:24 |
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