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踊らされる者へ、あるいは、パノプティコンについての補足


        フーコーは、『監獄の誕生』で、
        ベンサムが設計した刑務所、
        「パノプティコン」について言及した。
それは、看守が囚人たちを、
一望できるように設計された監獄で、
        看守は囚人をいつでも監視することができ、
        囚人は、看守にいつ監視されているのかを、
        知ることができない装置である。


    170124.png



囚人にとって、看守とは、
囚人による看守の視線の内面化である。
        監視妄想に陥ることが、
        囚人を囚人らしくさせるのであって、
        看守は、囚人に一瞥も与えなくてもいい。

ベンサムが設計した刑務所は、
ネットに似ているが、
        看守は、囚人のことなど、
        関心を持たず、忘れていてもいい。
        それが看守の所作だから。

囚人のブログには、
看守への悪口が綴られるだろう。
        その刑期を終えるまで、
        憑りつかれたように延々と。
        その本質は、自分への悪口にほかならないが、

        それが囚人の所作だから。



テーマ:哲学/倫理学 - ジャンル:学問・文化・芸術

  1. 2017年02月23日 12:08 |
  2. 未分類
  3. | トラックバック:0
  4. | コメント:2

コメント

昔、廣松渉さんに教えてもらったことがあるんだけど、あの人本当になんでも知ってて、パノプティコンについても、お話されましたよ。
本当の刑務所はどうだか知らないけど、警察の留置施設には、パノプティコンみたいなところが有りますね。監視しやすい。
それはともかく、廣松さん、当時の倫理学科の主任、濱井さんのお友達で、非常勤講師として教えに来られていた訳だけど、学科親睦旅行で、お休みに次の週なるのを、「遠足だそうだから」とかおっしゃったり。
遠足じゃなくて、伊東温泉とかに、教官就任、離任の時なんかに学科で行くんですが、廣松さんの所属する、駒場の科学哲学にはなかったのかなあ〜、面白そうに、おっしゃったのを覚えています。
  1. 2017/02/23(木) 23:37:04 |
  2. URL |
  3. oki #-
  4. [ 編集 ]

okiさん、こんにちは。

監視されていることを、囚人に意識させるから、
看守の視線の内面化、つまり、監視妄想が起こる。
カメラなら、ダミーでいい。
盗.撮と違うのは、意識させること。
見るときは隠す、見ないときは隠さない、
そんなこんなで。
廣松さん、濱井さん、知らんがなw。
  1. 2017/02/24(金) 12:10:15 |
  2. URL |
  3. 青梗菜 #-
  4. [ 編集 ]

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