馬鹿の世界の点景になりたい。

qinggengcai

夜のピクニック 2/2


高校生の頃に、
何を考えていたのかなんて、
もう思い出すことはないけれど。
思い出すことはできないけれど。

        たぶん、常識や、ふつうや、
        あたりまえのことがらについて、
        みんなや、大人たちや、世の中と、
        答え合わせをしていたと思う。

考える、ということが、
どんなことなのかを知らないで、
だから、考えない、ということも、
どんなことなのかも知らないで、

        世の中の正解を言い当てることを、
        考える、と呼んでいたと思う。


それは、とても大切なことで、
既成概念を壊すには、
自分の内に既成概念が、
植えつけられていることが前提になる。

        世の中を破壊するためには、
        破壊されるべき世の中を、
        綿密に作らなければならない。
        作られていないものは壊せない。

考える、ということは、きっと、
破壊すること。
もう一度、自分で作り直すために、
あるいは、別の何かを作るために。

        いきなり壊れたものを提示しても、
        壊したことにはならないだろう。



    170202.jpg

    夜のピクニック/恩田陸 著、
    2004、新潮社



テーマ:哲学/倫理学 - ジャンル:学問・文化・芸術

  1. 2017年02月03日 21:02 |
  2. 感想文
  3. | トラックバック:0
  4. | コメント:2

コメント

あ、確か読んだぞこの本は。しかも息子に薦められて。
オーバーナイト・ハイキングの物語だったはずだ(やや冗談;;)。

大人社会の偽善が全部敵だったな。
意外と、自分が今もそんなに変わってないところが怖い。
というか、あの頃のほうがましかも。とっても怖いなぁ。
  1. 2017/02/04(土) 21:14:55 |
  2. URL |
  3. 海底まきがい #-
  4. [ 編集 ]

まきがいさん、こんにちは。

まきがいさんて、いろいろ読んでるなぁ。
>オーバーナイト・ハイキングの物語だったはずだ(やや冗談;;)。
そうそう。

>大人社会の偽善が全部敵だったな。
うん、偽善に悩んでないのがいやだった。

>意外と、自分が今もそんなに変わってないところが怖い。
>というか、あの頃のほうがましかも。とっても怖いなぁ。
大人が嫌いなままで大人になったのかなw。
嫌いな大人たちの一員になっていくことが、
宿命づけられていると思っていたけれど、
意外とそうでもなかったw。

自分の中に、たくさんの他人が棲んでいると、
自分の中に常に不一致が生まれる。
一致しないから考えるのであって、
一致する人は考えない、というか、考えることを知らない。
考える、ということは、
自分の中から追い出せない少年である。
  1. 2017/02/05(日) 11:15:55 |
  2. URL |
  3. 青梗菜 #-
  4. [ 編集 ]

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