馬鹿の世界の点景になりたい。

qinggengcai

感動についてのn個の一考察 3/x



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    http://www.ceskatelevize.cz/porady/10158946349-michel-petrucciani/20838254059/



初めて聴いたペトルチアーニのアルバムは、
「エスターテ」、
1982年のピアノトリオ。

明るくて、湿度が低くて、叙情的。
巧い人が、余裕でピアノを弾いている。
19歳の若さで、力を抜いている。

落ち着きと、自信が憎たらしい。
ペトルチアーニは、悩みなんてないような、
能天気な人だと思った。

この出会いはよかった。
その時、僕は、まだ、
彼の病気のことを知らなかったから。

彼の病気を知っていたら、
どこかで引っかかって、
そんな印象を持つことはなかっただろう。

彼を能天気だと思えたのは、
僕が能天気だったからにほかならないが、
それでも、僕は、僕の受けた印象が、

間違いではなかったと思っている。



テーマ:哲学/倫理学 - ジャンル:学問・文化・芸術

  1. 2016年08月09日 12:12 |
  2. 音楽
  3. | トラックバック:0
  4. | コメント:4

コメント

僕は、この人を知りませんが、おそらく、病名を気にしておられなかったと思う。とらわれない。
病名というのは、他人が付けたもので、自分の全存在がその病名によって奪われる訳ではない。
逆に言えば、この人は、統合失調症だ。末期のガンだ。
病名によって、人を見たり、人を判断したりすることがあってはならない。
人は、病名にしろ、なんかの名付けを、常にはみ出す存在と思う。
  1. 2016/08/09(火) 17:15:17 |
  2. URL |
  3. oki #-
  4. [ 編集 ]

okiさん、こんにちは。

はい、彼の病名は先天性骨形成不全症で、
もちろん、先天性骨形成不全症が彼ではない。

彼は、鍵盤を叩くタッチがとても強かったけど、
でも、もしも障害のせいで弱くしか叩けなかったとしたら、
僕たちは、それを批判できないよね~。
批判に応えられない者を批判することは差別につながるし、
できないことを指摘してもしかたがないもの。
でも、僕たちは批判しなければならないと思うし、
それが彼をピアニストとして認めることになる。
ぶっちゃけ、そんな面倒くさいことは考えたくないから、
僕たちは、障害者が苦手なんだ。

彼は、骨が脆い病気だから、
コンサートが終わると、
腕とか指とかの骨が折れていて、
そのたびに医者に行って治療をしていました。
そんなこと、僕は知らなかったよ~。
続きを書きますね。
  1. 2016/08/09(火) 20:13:26 |
  2. URL |
  3. 青梗菜 #-
  4. [ 編集 ]

この人のことは全然知りませんが、
青梗菜さんがこの人の障害を知らないときに感銘を受けたというのはいいですね。

このような人の場合、ひとはとかく悪条件に負けないで頑張ったなあ
というフィルターを掛けて当人を見てしまいます。
でもフィルターは掛けて見てもいいのでしょう。
そうすれば余計に感銘や感動が味わえますから。

そう思えば、この人は人々に余計に感動を与えるために
生まれつきの障害を与えられ、そして関心をもっぱら音楽に向けるしかない
状況のなかに天才をもって生まれてきたのだろうと思いましたね。
  1. 2016/08/10(水) 20:47:06 |
  2. URL |
  3. ☆バーソ☆ #IGPPA7yY
  4. [ 編集 ]

バーソさん、こんにちは。

>青梗菜さんがこの人の障害を知らないときに感銘を受けたというのはいいですね。
ジョー・サンプルみたいな、おしゃれなジャズとして、
お気楽に聴き流してましたけどね♪

>でもフィルターは掛けて見てもいいのでしょう。
>そうすれば余計に感銘や感動が味わえますから。
もちろんフィルター越しでもいいのですけど。
多くの場合は、フィルターだけですもの。
とくに、クラシックは。

フジ子・ヘミングとか。
感動の物語というフィルターでブーストしなければ、
作品とか演奏とか、それ自体の良さは僕には分からなくて。
盲目のピアニストや、全聾の作曲家や、
それらの物語とセットで売るのが商売だけど、
ブームを作って、泣ける映画みたいに消費するのは違うと思う。
その売り方は違うと思う。

okiさんも、バーソさんも、
ミシェル・ペトルチアーニを知らなくて、僕はうれしい♪
感動の物語とセットではなくて、
単品で商売になるのです、ペトルチアーニは。
  1. 2016/08/11(木) 15:52:04 |
  2. URL |
  3. 青梗菜 #-
  4. [ 編集 ]

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