馬鹿の世界の点景になりたい。

qinggengcai

感動についてのn個の一考察 2/x


オリンピックゲームの、
陸上男子100mの決勝は、
日本時間で、15日の午前。
―― 100mの最速は、9秒58、ウサイン・ボルト、
―― 2009年の世界陸上。

    160808c.jpg
    http://about.puma.com/en/this-is-puma/business-units/running-and-training



100mを走る速さを競い合う、
極めて単純なゲームに、
おもしろさはあるのだろうか。
―― 僕とは関係のない他人が集まって、
―― 勝敗を決める競争に。

例えば、選手たちの紹介もせず、
同じ服を着せ、同じ覆面を被せる。
選手たちは、勝敗を賭けて全力で走り切る。
―― 勝敗がついても、観ている者には、
―― 誰が勝ったのかは知らされない。

それを観ている僕に生まれる気持ちが、
100m走の混じりっ気のない感動とすれば、
どんな感動があるのだろうか。
―― きっと、僕に生まれるのは驚きで、
―― 僕が驚くのは、卓越した速さだ。

名前を隠しても、国籍を隠しても、
記録を隠しても、何を隠しても、
きっと、その驚きだけは消せない。
―― だから、選手は驚かせなければだめだ。
―― 速くなければ困る。

オリンピックゲームは、
僕を驚かせる身体能力を備えた人たちが、
集まって競い合う。
―― オリンピックゲームとは、
―― 僕を感動させることの約束である。



速さを本質とみなせば、
速さのほかに得られる感動は、
感動を誘う仕掛けによることになる。
―― つまり、よくある感動という現象は、
―― 観る者に施された仕掛けである。

競争のおもしろさは、誰と誰が競って、
どのようにして勝ったのかを、
比較することにある。
―― 競争そのものは、たいしておもしろくはない。
―― 自分が走るわけではないから。



それにしても、9秒58、
ウサイン・ボルトが保持する記録は、
多くの屈辱の記録になった。
―― 才能に恵まれ、自分には走ることしかないと決め、
―― 他人の何倍も努力を重ねて、

―― それでも超えられない人たちにとっては。



テーマ:哲学/倫理学 - ジャンル:学問・文化・芸術

  1. 2016年08月08日 18:41 |
  2. 音楽
  3. | トラックバック:1
  4. | コメント:2

コメント

日本の選手と私の間の距離と、
外国の選手と私の間の距離は、
同じなんじゃないだろうか、
ということを考えました。
遠くで、スポーツがんばっている人、という意味で。
人類みな兄弟、ワールドシチズン、的な考えなのか、
全員他人、なのか。
でも、日本がメダルを取ると、
よかったな、とは思います。
  1. 2016/08/08(月) 23:39:47 |
  2. URL |
  3. プラトニックまいまい #-
  4. [ 編集 ]

まいまいさん、こんにちは。

水泳ですね、ん、柔道だっけ?
よかったね~、日本。
オリンピックのことを書いてるくせに、
僕はまだ一度も、オリンピックの番組を観てないのですわ。
北京も、ロンドン(だったよな、たぶん)も記憶がないから、
興味ないんだw、まるっきり。
がんばれ日本、とか言ってるのを聞くと、
日本まるごと他人に思えてきますw。
はい、明日か明後日にはテレビを観ます。
世間話もできない。

ボルトの写真を見た後に、
スクロールして、みつをの字を見たら、
みつをのダメさ加減が半端ないことに気づきましたw。
いたたまれない気持ちになる。
書がダメとか、詩がダメとかではなくて、
もっと大きくダメだと思う。
  1. 2016/08/09(火) 01:51:29 |
  2. URL |
  3. 青梗菜 #-
  4. [ 編集 ]

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  1. 2016/11/30(水) 21:39:56 |
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