馬鹿の世界の点景になりたい。

qinggengcai

神の無理ゲー (。-`ω´-)ンー 4/5 ―― 3面、クリアできない不可知


人が神を理解するのなら、
同時に、神の絶対的超越性が剥奪される。
人はもはや、それを神とは呼ばない。
    僕たちは神が知らないことを知ることができず、
    神は僕たちが知らないことを知っている。
    もちろん、僕たちが何を知らないのか、
    その対象は説明されない。

たいていのものごとは、
内部に入った途端に、その外部が現れる。
何かが解かれば、それは上がりではなく、
また、振り出しに戻される。
    世界には、いつだって、
    まだ説明ができていない外側があって、
    その度に、神が現れる。

神はいつも外側にいる。
僕たちの手が届かない場所にいる。
    僕たちの思考を越える場所、
    僕たちが沈黙する地点に佇んでいる。



    それはそうだ。
    しかし、以前には、おれはそのことを知らなかった。
    今は知っている。
    (相変らず、自然な口調で)この世界は、今あるがままの姿では、
    我慢のならぬものだ。
    だからおれには月が必要だった、幸福といってもよい、
    いや不死身の命か、それはおそらく気違いじみた物に違いないが、
    とにかくこの世の物ではない何物かなのだ。
    ―― 『カリギュラ』、
        『新潮社世界文学 カミュ2』
        /渡辺守章 訳、1969、新潮社

カリギュラは月を手に入れたかった。
彼には、この世のものではない何かが足りていない。
今のままでは、我慢がならない。
    月は、僕たちの手が届かない場所にあることを示しながら、
    僕たちを照らしている。
    月は人に自らを求めさせ、
    そして、人は月を手に入れることができない。

カリギュラの野望は、
アポロ計画が引き継いだ。
    月は、世界中に嘘をついてでも手に入れたい、
    気違いじみたものである。



壮大な秘密が必ずあるが、
もはや、人には解けない予感がある。
    知ることができない、というときは、
    知ることができないこと、
    そんなことがあるということの、
    了解を含む矛盾がある。
    この秘密には、我慢がならない。


羽化を終えて飛び立つ蝶でさえ、
雨に散らされた桜の花びらでさえ、
僕たちを秘密に誘い、不可知をほのめかす。
    神とは、耐えることができない秘密である。



    160405.jpg



テーマ:哲学/倫理学 - ジャンル:学問・文化・芸術

  1. 2016年04月07日 20:04 |
  2. | トラックバック:0
  3. | コメント:4

コメント

青梗菜さん、おはようございます!!^^

>何かが解かれば、それは上がりではなく、
>また、振り出しに戻される。
物理学か!m(__;m(感覚的に。)

以前の(たぶん全部直前)記事のコメント欄を拝読した所感:
神のエスペラント語化?はおもしそうだと感じました(どこにも書かれてないかも)。低レベルや世俗的?かもですが、私には自分にとって一番大事なことを一度でも考えることが神様に近づける何かかもと感じました。m(__;m
  1. 2016/04/08(金) 10:56:49 |
  2. URL |
  3. くわがたお #-
  4. [ 編集 ]

数学が一番早く神に近付けるんじゃないかな…とは以前から思ってます。

エヴァリスト・ガロアの『群論』です♪
高次元にあるシンメトリーは、座標で表すことが出来るので、数ってのは人が現在辿り着くことの出来ない場に何かがあることを明確に示してくれます。
19万6883次元の空間にシンメトリーを持つ物体があります。太陽にある原子の数より多くのシンメトリーを持つ物体です。この物体は通称、モンスターなんて言われてますがw
三次元は8の座標。
四次元は16の座標。
19万6883次元の座標って……計算したくないっ!

ガロアの群論を思う時、こんな気持ちになります。
神は、どこかにいる。
  1. 2016/04/08(金) 15:03:47 |
  2. URL |
  3. 小奈鳩ユウ #0TSJikig
  4. [ 編集 ]

がたおさん、こんにちは。

>物理学か!m(__;m(感覚的に。)
へへへw。
>神のエスペラント語化?
多義的だなぁ。
>私には自分にとって一番大事なことを一度でも考えることが神様に近づける何かかもと感じました。m(__;m
抽象的だなぁ。
一度でも、ってのがいいな~!
  1. 2016/04/08(金) 18:42:27 |
  2. URL |
  3. 青梗菜 #-
  4. [ 編集 ]

ユウさん、こんにちは。

>数学が一番早く神に近付けるんじゃないかな…とは以前から思ってます。
僕なら、「数学の神」と呼びたいw。
>19万6883次元の座標って……計算したくないっ!
どこかに神が引っ掛かってるといいね~。
無限ってのは、神のことだと思うわ。
>神は、どこかにいる。
いてもいいけど、人の姿をしていないほうがいい。
人の身体は、食って、寝て、エッチする下世話な身体ですわ。
感情もないほうがいい。
怒るときは、期待を裏切られるとき、思い通りにならないとき、
驚くときは、知らないものごとに遭遇するとき、予想外なとき、
そんなのって、見通しが悪すぎる。
人格もいらない。
何かに価値を持つようなこともない。
そうやって減らしていって、「無」に書きつけられているもの、
そんなのであってほしい。
  1. 2016/04/08(金) 18:44:22 |
  2. URL |
  3. 青梗菜 #-
  4. [ 編集 ]

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