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Dancer in the Dark ―― of the darkness 1/4


 60年代、合衆国。
 北欧のような景色に見えたとしても、
 ワシントン州辺りの田舎町の物語。

 主人公は、セルマ・イェスコヴァ、30歳。
 数年前にチェコから移り住んできたシングルマザー。

 字幕、原作ともに「チェコ」と訳されているが、
 60年7月以降の国名は「チェコ・スロバキア社会主義共和国」。
 68年に民主化運動「プラハの春」が動き出すと、
 ソ連は軍事介入でそれを潰しにかかり、
 69年1月、チェコとスロバキア両共和国による連邦政府が成立した。


 セルマは、12歳の息子ジーンと、トレーラーハウスで暮らしている。
 セルマは、目の病気のため視力を失い始めていて、
 その遺伝的要因により同じ運命を辿るジーンには、
 手術を受けさせようと決意していた。

 息子の名前は、おそらく、Gene Kelly/ジーン・ケリーに由来している。
 ジーンが生まれたのは、49年「踊る大紐育」、
 51年「巴里のアメリカ人」、52年「雨に唄えば」の頃。

 ちなみに、「gene」は「遺伝子」の意味を持つ。

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        『ダンサー・イン・ザ・ダーク』
         /ラース・フォン・トリアー 著、杉山緑 訳、
         2000、角川書店
        『ダンサー・イン・ザ・ダーク』
         /ラース・フォン・トリアー 監督脚本、
         2000、松竹、Asmik Ace (video、DVD)



テーマ:映画感想 - ジャンル:映画

  1. 2016年02月07日 21:12 |
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