馬鹿の世界の点景になりたい。

qinggengcai

誤読という出来事 1/x


子どもの頃、
長靴で水たまりを歩いていた頃、
北極星が光っていた頃、
終電が早かった頃、
0時でテレビが終わっていた頃、
コンビニがなかった頃、
夜はとっても夜でした。

植栽は黒く、
側溝は底なしで、
電燈は虫に覆われて、
石段は不規則で、
橋の手すりは嘘みたいに低く、
ため池には柵もなく、
夜はこよなく夜でした。

でこぼこ道で足の爪を傷め、
手の指にはサボテンのとげが刺さり、
月は大きくて黄色くて、
野良犬の影が長く伸び、
猫はつま先立ちで静かに歩き、
人はおとなも子どももよく転び、
夜はさながら夜でした。

パジャマで歩いた夏の夜、
団扇を片手に夏の夜、
闇の黒さも野良犬も、
冥府や幽霊や妖怪も、
僕を見下ろすひまわりも、
怖れるものなどなにもないのに、
知らずに怖れる夜でした。

そんな粗野な時代に、
戻りたい人がいるのでしょうか。



テーマ:自作詩 - ジャンル:小説・文学

  1. 2015年12月15日 13:28 |
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  3. | トラックバック:0
  4. | コメント:6

コメント

青梗菜さん、こんばんは!!^^

>長靴で水たまりを歩いていた頃、
そうですねえ、水たまりを避けるのではなく選んでそこを歩いていた時があったと思いだした気がするのでございます。m(__;m
  1. 2015/12/15(火) 21:14:47 |
  2. URL |
  3. くわがたお #-
  4. [ 編集 ]

がたおさん、こんにちは。

>長靴で水たまりを歩いていた頃、
うん、そんなだった。
楽しい、といより、
頭の中が全部α波で、ぼけ~っ、としてた気がする。

側溝に足をつっこんで、
長靴の丈と水深がぎりぎりだったときは、
生きてて楽しい、と思ったなぁw。
  1. 2015/12/15(火) 21:59:53 |
  2. URL |
  3. 青梗菜 #-
  4. [ 編集 ]

おお。面白いですね。
趣旨は「そんな粗野な時代に、戻りたい人がいるのでしょうか」。
それを、これでもかこれでもかと事例を羅列して説明するのは、
例えという形式をとった形容詞文のようなものと言えるでしょうか。
しかもキーワードの「夜は何々でした」の「何々」がみな形容詞、
いや、副詞でしたか、でも、ま、これも形容詞の仲間でしょう。
というわけで今回はヤケに話が分かりやすいワケが分かりましたよ。
しかし、この文章にデジャブを感じたので、一応検索したら、
あら、2012年07月29日 11:31『夏の夜』の倒錯だ、いや、盗作だ。
  1. 2015/12/16(水) 08:50:51 |
  2. URL |
  3. ☆バーソ☆ #IGPPA7yY
  4. [ 編集 ]

バーソさん、こんにちは。

書き手は、描写しているだけで、
最後になって、粗野、って言ってます。
疑問なのか、反語なのか、
反戦詩のように、裏のメッセージがあるのか。
悪文というかw、下手というかw。
  1. 2015/12/17(木) 09:41:15 |
  2. URL |
  3. 青梗菜 #-
  4. [ 編集 ]

粗野な時代にある土地は、
洗練された社会に住むダーウィンやマルコ・ポーロのような
一握りの人間には魅惑的に映るものです 
そして彼らの顧客と信者と子孫は、
ジャーナリストとして、ツーリストとして、国連として
そこへ乗り込んでいき、住まなければ都、を再確認して
旅から自分の住処に戻り安堵するのでしょう 
 
  1. 2015/12/22(火) 23:57:33 |
  2. URL |
  3. おんたま #-
  4. [ 編集 ]

おんたまさん、こんにちは。

文明人は、未開人に上からの目線を向けますが、
未開人は、ほぼ同じ批判を文明人に向けていて、
結局、それぞれの場所に戻ります。
優劣とは、それぞれの価値観を護る最終的な手段、
つまり、軍事力の優劣なのかなぁ、
残念なことに。
  1. 2015/12/23(水) 22:23:40 |
  2. URL |
  3. 青梗菜 #-
  4. [ 編集 ]

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