馬鹿の世界の点景になりたい。

qinggengcai

ラカン 2/2 ―― 私があなたに贈るものを拒絶してくれるように頼む


        Je te demande de me refuser ce que je t'offre parce que : c'est pas ça
        ―― Jacques Lacan, Le Séminaire livre XIX …ou pire 1971-1972
        私は、私があなたに贈るものを拒絶してくれるようあなたに頼む
        なぜならそれではないのだから
        ―― ジャック・ラカン、セミネール第19巻

またしても、謎の言い回しだ。


ラカンは、意味を明らかにしていないから、
世界でいちばん簡単なラカンを示そう。
        愛することは常に拒絶することを引き起こす
        ―― ジャック・ラカン、セミネール第8巻
そのとおり、いずれにしても、
拒絶されることになる。


恋の始まりにおいて、
「私があなたに贈るもの」は、
恋する者が、対象に一方的に働きかける関係にある。
片方向の関係が目指しているのは、
早々にその関係を終わらせること、
つまり、その関係が拒絶されることだ。

恋愛は、目的合理性から、
間主体性への移行である。
「なぜならそれではないのだから」、
最後の、この部分には、
願いが込められている。
他者に託した間主体性が込められている。

欲しいものは、
まず、他者に与えなければ得られないが、
僕が欲しいものは、それではない。
僕が贈ったものではない。
単なる反対給付ではなく、
まだ、ここにはないものである。


もちろん、ラカンは、
そんなことは言っていない。
僕の単純な理屈との間に、
偶然に暗号表が符合しただけのこと。
似ているものがあるとすれば、
愛を表わすときの、困難さだけ。



テーマ:哲学/倫理学 - ジャンル:学問・文化・芸術

  1. 2015年11月17日 23:02 |
  2. 恋愛
  3. | トラックバック:0
  4. | コメント:6

コメント

ラカンは、愛する人に何を贈っても、
『本当に贈りたいのはこれじゃないんだ!!
もっといいものなんだ!!』
って思うんだったらかわいいな、と思いました。
あ、でも、「あなたに頼む」のかぁ。
じゃあ違うかぁ。

手に入ってしまうのが恐ろしいくらいに、
愛しているのでしょうか。
『どうか拒絶してください。そのほうが楽なのです。』
片思いで安定するラカン。
違うかぁ。

青梗菜さんの解釈は、わたしにはむつかしすぎて、
何言ってるのかわかりませんでしたw
  1. 2015/11/18(水) 22:30:17 |
  2. URL |
  3. プラトニックまいまい #-
  4. [ 編集 ]

青梗菜さん、お晩です!!^^

>偶然に暗号表が符合しただけのこと。
n個あるうちの正解かもね、わかんねえけど。(タメ口モード。)m(__;m
  1. 2015/11/19(木) 01:00:48 |
  2. URL |
  3. くわがたお #-
  4. [ 編集 ]

まいまいさん、こんにちは。

ぶっちゃけ、フロイト~ラカンは、
去勢とか肛門とか、下ネタだから、
なにを言ってるのか分からないのですよ~!
って、そうか~、なにを言ってるのか分からないのは、
おれもか~w。

決めた、もう1回やるっw。
  1. 2015/11/19(木) 11:25:48 |
  2. URL |
  3. 青梗菜 #-
  4. [ 編集 ]

がたおさん、こんにちは。

>n個あるうちの正解かもね、わかんねえけど。(タメ口モード。)m(__;m
うん、n個の中で、
いちばん分かりやすい式を見つけた人がいちばん偉い。
答は、2つ。
「愛とは、持っていないものを与えることである」
「私があなたに贈るものを拒絶してくれるように頼む」
この2つを同じ式を使って、簡単に解く。

決めた、もう1回やるっw。
  1. 2015/11/19(木) 11:29:03 |
  2. URL |
  3. 青梗菜 #-
  4. [ 編集 ]

枠を渡して相手に埋めてもらうよりも、
その枠を拒否して相手が渡してくる枠を自らが埋めたい。
埋めてもらうのではなく、相手の枠を埋める立場になりたい…ってことかな…と思いました。

自らが示す枠よりも
相手が示してくる枠を埋めたい…ってことかな…。
相手の示してくる枠を埋めることが愛だと言いたいのかな。相手が枠を示してくることを求めている。
つまり、簡単に言うと「貴方は私を好きって言うけど、私の方が貴方のことをもっと好きよ」ということを求めているのかな。
あ、私も青梗菜さんのいう「間主体性」に行き着きましたよ~w

ラカンの言い回しから、恋愛を読み解くと……
出てくるのは
男の恋愛妄想かも知れないですw
ラカンの愛を簡潔に収縮すると私の頭のなかではこうなりました。

「神様、大好き~」
「バカ言ってんじゃね~よ(拒絶w)。俺の方がおまえのこと愛してんだぜ」
「ああーん、もう、どうしたら伝わるの~?(手段が必要?) だって私が神様のこと忘れたら神様は消えちゃうんだよ? でも私が愛してる神様は、そんなんじゃないけど…」
「うるせえな(拒絶)。俺のお前に対する愛にお前の愛なんかが勝てるわけねーだろ」
「きゃあ~、もう好き~」

いえいえ、おちょくってる訳ではござんせん。
私も世界一簡単なラカンをおひとつ…です♪
ただ…これだと…ラカンがすごいバカに思えてしまう…。まあ、そこのところは、ご愛嬌(笑)

  1. 2015/11/19(木) 15:58:09 |
  2. URL |
  3. 小奈鳩ユウ #0TSJikig
  4. [ 編集 ]

ユウさん、こんにちは。

>あ、私も青梗菜さんのいう「間主体性」に行き着きましたよ~w
フッサール~メルロ=ポンティですね。
他者と、愛というよく分からないものを共有している主観性。

自己と他者との間に共通の認識が成立している、と自己が認識する、
ってなふうに、結局は自己の認識ですから、
例えば、エッフェル塔も主体であることを、
自己が保証すれば、結婚することができますが、
心が通う、コミュニケーティブな塔なら、
塔と結婚した人にとっては、もう塔ではなく、人なのですよね。

>「神様、大好き~」
>「バカ言ってんじゃね~よ(拒絶w)。俺の方がおまえのこと愛してんだぜ」
俗に、ラブラブ、あつあつ、というやつですな~w。
>いえいえ、おちょくってる訳ではござんせん。
たしかに、主体と主体の関係で、分かりやすい相互了解があります。
もう、これでいいか~w。

しかし、もう1回やるっw。
  1. 2015/11/19(木) 20:34:58 |
  2. URL |
  3. 青梗菜 #-
  4. [ 編集 ]

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