馬鹿の世界の点景になりたい。

qinggengcai

亡き王女のためのパヴァーヌ


Mさんは、パヴァーヌとは何かを考えていた。
それは、おそらくは、考えるものではない。
ラヴェルが、タイトルをつける前から、
パヴァーヌの意味は決まっている。

僕は、王女に贈られるはずだった何かではないかと、
思いつきで答えたけれど、
Mさんは、きっと別の答を探している。
Mさんは、答を見つけただろうか。

もの知りな人なら、
僕たちに、パヴァーヌの意味を教えてくれるだろう。
でも、教えてくれなくてもいい。
僕たちだって、検索すればすぐに分かる。

馬鹿な僕から、Mさんに、馬鹿の称号を授けよう。
きっと笑って受け取ってくれる。



Yさんは、ベジタリアンはどうして身体が肉のままなのだろう、
と考えていた。
僕は、パンダがいつか笹になってしまうのではないか、
などと心配していた。

二人とも、答は知っている。
学校か、テレビ番組か、どこかで教えてもらった。
それでも、二人とも考えていた。
だから、答は教えてくれなくてもいい。

Yさんにも、馬鹿の称号を授けよう。
きっと喜んで受け取ってくれる。



論理的な人には、馬鹿の事情は分からないのだろうが、
馬鹿にとって、ものごとは単純ではない。
背負っている文脈、自他の感情も含め、
複雑な事象を、複雑なままに扱う人たちがいる。

Mさんが出す答も、Yさんが出す答も、
世の中的には、まったく正しくないが、
僕は笑って受け取るだろう、
必ず、喜んで受け取るだろう。

馬鹿の暗号表は、利口な人には解けない。
馬鹿どうしなら、たやすく読めるのに。



馬鹿の地平に降り立って、大きく手を振る。
いつだって、僕は、ここにいる。



  1. 2015年10月08日 16:21 |
  2. 未分類
  3. | トラックバック:0
  4. | コメント:8

コメント

いっただき~っ♪

『あのぉ…馬鹿の称号授賞式って…ここですか?
その称号を頂けるそうで……
え? 証明書が必要?
あー、いえ、持っていません…ところで
証明書を求めるあなたはどなたでしょう?
はあ、そうですか…世間様ですか……。
証明書がなければ、ここは通れないと?
では証明書を発行しているのは誰なのでしょう?
はあ…あなたですか…世間様…。
世間様、いい加減に私の頭の中から出ていって下さいな。』

ふふふっ、これはショートショートですよね?w

天才も馬鹿も世間が決める。
世間が踏み込もうとしない地平で手を振るのは本物の馬鹿ですぞ~♪♪♪

  1. 2015/10/08(木) 20:09:20 |
  2. URL |
  3. 小奈鳩ユウ #0TSJikig
  4. [ 編集 ]

ユウさん、こんにちは。

利口な人には、理解しにくいショートショートかも。
馬鹿発見器だなぁw。
馬鹿の世界には、
論理的な人には、分からない論理があるね~。
馬鹿から馬鹿の認定を受けて、
いっただき~っ♪
とか言ってるw。
利口な人は、自らの利口さを疑わないのだろうけど、
馬鹿の半分も世界が見えていないよね。
馬鹿の地平が開いていないと、
考えることなんて、僕にはひとつも浮かびませんよ。
  1. 2015/10/08(木) 21:16:50 |
  2. URL |
  3. 青梗菜 #-
  4. [ 編集 ]

パヴァーヌは、解明しないまま、そのまま保存してあります。
全部見られないから、エロを感じる。
って、題名見て、「えっ?」て驚いてしまった^^。
どこかで見たぞって^^。

馬鹿も利口も、外見は同じだと思います。
違いがあるとすれば、
へんしつ度の深さ、強度ですね、対象に接する自分の態度の。
へんしつは、変質と、偏執の両方だ。お、結構上手いかな。
変質者と、偏執者。
ばらばらに見ることを望む人と、ひとつにこだわりたい人。
両方突っ込みたい人。

あ、3個になっちまった。

しかし、僕的馬鹿側は、世間から見れば犯罪と言われてしまうことがある。

利口側は、どうだろう。突き詰めると、そっちは戦争になるんじゃないかな。

僕の場合、何か突っ込んで考えた時、必ず答えは遠ざかる。
突っ込まなければ、何か自分が少し利口な感じがする。
体感として。世間に合わせると、少し利口になれる。

こういった思考の反復を繰り返していくと、
結論として、自分なりに馬鹿になんなきゃいけないことになる。

ここで、世間と調整が出来なきゃ犯罪者として取り締まられる。
或いは精神異常者として、病院送りかな。

僕はギターで体感的に自己セラピーやっているので、そこに逃げちゃう。
頼りは、思考でも何でもなくて、ただの一本のギター。
思考体感機が、物理的に存在している。

馬鹿にも種類があるんだ^^。
馬鹿称号は、孤立を深める^^。素敵なメロディーが聴こえてこないかなぁ。
  1. 2015/10/09(金) 22:28:11 |
  2. URL |
  3. 海底M #-
  4. [ 編集 ]

まきがいさん、こんにちは。

>パヴァーヌは、解明しないまま、そのまま保存してあります。
いやいや、パヴァーヌはね~、
解明するものではなくて、知るものですよ~。
知らない単語は、いくら考えても無理w。
保存、ってなんですか?w
放置のことでしょうか~?
考える、という自律性、積極性が優位に立ちすぎて、
結局、パヴァーヌは分からないまま等閑に付されます。
そこに仮託された寓意は、やはり、馬鹿ってことでw。

パヴァーヌの意味が、
☆☆という結論に至ったとしましょう。
なぜ☆☆なのか、まきがいさんの論理や、
思考の跡をたどることは、おそらく、ほとんど不可能で、
それでも僕は、まきがいさんの優しさや、かっこよさを見つけて、
笑けてくるし、喜べるのではないかな~。
そして、自らにそんな技量があることを知っているから、
まきがいさんは考えるわけです。

僕的には、いつだって利口なことしかしないと思うのです。
馬鹿な思考も、そうするのが利口だと思って馬鹿を選ぶわけです。
それが犯罪を構成するような馬鹿だと思ったら、
そのまま続けることはありません。
後で、馬鹿なことと気づいても、
気づいた僕は、利口ということになります。
つまり、僕は、いつだって利口なのです。
しかし、誰かにとっては、利口とは限らないから、
そのまんま、馬鹿に変質させられるときがあります。
馬鹿には、客観的に馬鹿に転落させられる危険がある狭い立ち位置で、
平然と立っているかっこよさがあります。
余裕でね、薄ら笑いでね。
  1. 2015/10/10(土) 10:50:58 |
  2. URL |
  3. 青梗菜 #-
  4. [ 編集 ]

パヴァーヌって、
スイーツですよね?
どこかのお城で雇われているコックさんが、ティータイムに、
王様に、「亡き王女のためのパヴァーヌです」
って持ってきた、としか思えない。
ムースっぽいふわふわしたスイーツ。タルトでもいい。
「パヴァ」の部分が、なんかやわらかそうじゃないですか?
あ。
「ーヌ」の部分が、「マドレーヌ」に引っ張られてるから、
スイーツだとしか思えないんだ。なるほど。
  1. 2015/10/10(土) 19:18:54 |
  2. URL |
  3. プラトニックまいまい #-
  4. [ 編集 ]

まいまいさん、こんにちは。

なるほど、て。
小声で、ちょっと声を変えて、なるほど、てw。

「木の実とキャラメルのタルトフィーヌ」
「うむ」
「こちらは、亡き王女のためのパヴァーヌ、シナモンの風味でございます」
「うむ、妃はこれが好きであったな」

てなわけで、まきがいさん、パヴァーヌは食いもんでいいか~?
もう面倒くさいからなぁ、決まり決まりっ、
早いとこ食っちまお~!
  1. 2015/10/10(土) 20:02:57 |
  2. URL |
  3. 青梗菜 #-
  4. [ 編集 ]

はい。いただきました。
このあたりのやりとりは、
エピソードを含む記憶として僕に刻まれることと思います。
もう、僕は老化が激しいので、単純な記憶では、保存が難しい。
しかし、とても嬉しい記憶として、印象付けして刻みつけます。
  1. 2015/10/10(土) 23:28:56 |
  2. URL |
  3. 海底まきがい #-
  4. [ 編集 ]

まきがいさん、こんにちは。

ん、では、パヴァーヌは、スイーツで決まり!
ふわふわムース、焼いてもいいよっ。

老化、するよね~。
昨日のことが思い出せないw。
小学校に通った道は思い出せるのになぁ。
紡績工場の裏が近道で、
米屋を左に曲がるんだ。
まるで昨日のことのように思い出せるよ。
  1. 2015/10/11(日) 00:24:52 |
  2. URL |
  3. 青梗菜 #-
  4. [ 編集 ]

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