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tetsugaku poet

qinggengcai

the long goodbye 7/7


ミニとドライブがしたい。
誰かと、ではなくて、独りで、でもなくて。



    161002.jpg

こんなことは、今まで、一度も、
考えたことはなかったけれど、

ミニが行きたい場所はどこだろう。



    

    ぼくのせいいっぱいのやさしさを
    あなたは受けとめる筈もない

    ―― 秋の気配/オフコース
    ―― 小田和正 作詞作曲、1977、東芝EMI



テーマ:哲学/倫理学 - ジャンル:学問・文化・芸術

  1. 2019年08月31日 00:07 |
  2. ラパン/ミニ
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the long goodbye 6/7


ほめる言葉が見つからないから、
言葉にできない、ってことをほめ言葉にして、
文章を起こしてみるのなら。

僕たちは、言語を獲得することによって、
言語に当てはまらないものごとを、
理解できなくなっているけれど、

世の中には、言い表せられないものごとが、
いくらでもある、ってことにしてみる。
僕には、言語化できないだけで。



    180507a.jpg

ミニは、言葉にならない感情を自らに留め、
僕は、走るたびにそれを引き出させ、
僕が、それを良いこととして同意できれば、

僕にとって、ミニは良いクルマだ。
クルマの意味を越えてしまうけれど、
僕にとって、ミニは感情の積み重ねである。

そんなふうに、僕は、ミニに乗れて幸せだった。



    

    さよなら 君の声を抱いて歩いていく
    ああ 僕のままで どこまで届くだろう

    ―― 楓/スピッツ
    ―― 草野正宗 作詞作曲、1998、Polydor



テーマ:哲学/倫理学 - ジャンル:学問・文化・芸術

  1. 2019年08月30日 00:08 |
  2. ラパン/ミニ
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the long goodbye 5/7


筒井康隆に、『お紺昇天』という短編がある。
「お紺」と名づけられたコバルトブルーのクルマと、
その持ち主「ターター」の物語。

近未来、クルマには人工知能が搭載され、
自動運転や、人と会話をする機能が与えられている。
僕たちは、『お紺昇天』の未来の、

すぐ手前にいるのだろう。



    181011b.jpg

ある夜、ターターは、お紺から別れを告げられる。
理由を言わずに去ろうとするお紺に、
納得がいかないターターが食い下がる。

古いクルマのお紺は、部品が悪くなったから、
スクラップ場に行かなければならない、と真相を明かす。
部品なら取り換えればいい、ってターターは言うけれど、

老朽化した車が使えなくなったときには、
修理ができない契約になっている。
お紺に説得されて、ターターは修理を諦める。

お紺との別れを引き延ばそうとするターターは、
思い出話をしながら、スクラップ場までついて行く。
「さようなら、ターター」

「さようなら、お紺」
別れた後で、「わたしって、とてもしあわせだったわ。
何てしあわせだったんでしょう」ってお紺が言う。

「何て、すばらしい車だったんだろう」
って一人で歩いて帰るターターが呟く。
人とクルマでは、恋愛にならないから、

それ以上のことは言えないんだけれど。



    

    記憶の中で ずっと二人は 生きて行ける
    君の声が 今も胸に響くよ それは愛が彷徨う影

    ―― Hello, Again ~昔からある場所~/MY LITTLE LOVER
    ―― 小林武史 作詞、藤井謙二、小林武史 作曲、1995、TOY'S FACTORY



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  1. 2019年08月28日 00:14 |
  2. ラパン/ミニ
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the long goodbye 4/7


丸い目と、小さな耳と、小さな鼻の、
うれしいような、悲しいような顔。

長い別れになるから、
さよならを言うまでに時間がかかる。

長い別れになるから、
何度もさよならを言ってみる。

long とgoodbye の多義性を想う。



    161001.jpg

長い別れになるから、
時間をかけて、

別れの言葉を探している。



    

    追い求めた影も光も 消え去り今はただ
    君の耳と鼻の形が 愛おしい

    ―― 君が思い出になる前に/スピッツ
    ―― 草野正宗 作詞作曲、1993、Polydor



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  1. 2019年08月26日 00:01 |
  2. ラパン/ミニ
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the long goodbye 3/x


感傷的になりたくなるのは、
心を痛めていると、気分がいいから。



    160425.jpg

ウエットでいるほうが、感受性が豊かで、
優しい自分になれた気がするけれど、

そんなのは、もう、僕には、
恥ずかしくて、やってられない。

僕は、もっと鈍感で、図々しくできている。



    

    「何が悲しい?」と尋かれたって 何も哀しんでなど居ないさ
    丁度太陽が去っただけだろう

    ―― 落日/東京事変
    ―― 椎名林檎 作詞作曲、2005、東芝EMI



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  1. 2019年08月24日 00:02 |
  2. ラパン/ミニ
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the long goodbye 2/x


過去を振り返ること、
って、ほとんどなくて、
何も憶えていないような僕でも、
ミニで区切りを入れられたら、
いろんなことが思い出されてくる。



    160107a.jpg

楽しいことばかり、
ではなかったはずなのに、
ミニと過ごした時間なら、
何もかも、みんな懐かしくて、
きれいな思い出に変わろうとしている。

ひとつの時代の終わりには。



    

    最後の花火に今年もなったな
    何年経っても思い出してしまうな

    ―― 若者のすべて/フジファブリック
    ―― 志村正彦 作詞作曲、2007、EMI Music Japan



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  1. 2019年08月23日 00:05 |
  2. ラパン/ミニ
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the long goodbye 1/x


好きだけれど、近いうちに、
別れなきゃと思う。



    190819.jpg

いつもどこかが壊れているから、
トラブルには慣れている。

でも、もう、そろそろ、
安全を請け合えなくなってきた。

次の車検を取るのはやめた。



    

    悲しくて 悲しくて 君のこと想うよ
    もう二度と会えなくても 友達と呼ばせて

    ―― Hello, my friend/Goose house
    ―― 松任谷由実 作詞作曲、1994、東芝EMI



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  1. 2019年08月21日 00:01 |
  2. ラパン/ミニ
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逆接で生きる、順接で微笑む



    190809.png



哲学とは何か、なんて、言葉で定義を行うのは、
そもそも、できないのかもしれないけれど、
できない、ってことは、自由に定義を提案できる、ってことだ。

1、僕は世の中をこんなふうに観る、
2、だから、僕は世の中をこんなふうに理解する、
3、だから、僕は世の中をこんなふうに生きる。

改めて、哲学を、そんなふうに定義してみる。



    

    僕らは命に嫌われている。幸福の意味すらわからず、
    産まれた環境ばかり憎んで 簡単に過去ばかり呪う。

    ―― 命に嫌われている。/初音ミク
    ―― カンザキイオリ 作詞作曲、2017、2019、神椿レコード



1 と2 は、地続きだと思う。
ほとんど同じことを言っているから。
しかし、2 と3 は、直ちに接続するとは限らない。

3、だから、僕は世の中をどんなふうにも生きられない。
なんて跳ばされる可能性が、世の中には溢れているが、
それこそが、哲学の領分と言ってもいい。

3、だけど、僕は世の中をこんなふうに生きる。
懸隔は、だから、ではなく、だけど、でつないでみる。
順接ではなく、逆接で結んで生きてみる。

それだけで底が深くなる。



    

    時は早く過ぎる 光る星は消える
    だから君は行くんだ微笑んで

    ―― アンパンマンのマーチ/黒木佑樹
    ―― やなせたかし 作詞、三木たかし 作曲、1988、VAP



懸隔は、だけど、ではなく、だから、でつないでみる。
逆接ではなく、順接で結んで微笑んでみる。
それだけで底が深くなる。

諸行無常、だから、微笑む。



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  1. 2019年08月11日 00:03 |
  2. 馬鹿
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軽く叩いてみる (*^ω^*) 3/3


8月6日、タイトルは、「賢者と狂人…」、
https://pobohpeculi.blogspot.com/2019/08/blog-post_6.html
彼は、うちのブログのコメント欄を写して貼りつける。

    また彼は「哲学的に物を考えるってどういうことですか?」という疑問に対して、
    「僕がいちばん気に入っている説明は、
    1、僕は世の中をこんなふうに観る、
    2、だから、僕は世の中をこんなふうに理解する、
    3、だから、僕は世の中をこんなふうに生きる。」
    と答えている。

しかし、合っているようで違う。
http://qinggengcai.blog2.fc2.com/blog-entry-1951.html#comment8431
コメント欄での、その疑問は、

    哲学的にものごとを考える、って、、、
    なんだ!!!

っていう、砕けた話、つまり、ボケである。
哲学的に物を考えるってどういうことですか?
っていう、改まった質問、つまり、つっこみではない。

例えば、「愛ってなんだ!!!」って書くときに、
それを、まじめな質問と捉える者はいない。
ことさらに、なぜ半笑いなのかを問う者もいない。



    わたしにとって、既に大学の哲学科に入学した時点から、
    哲学とは「わたしは、何故生きるのか?」という一点のみに収斂されていた。
    「何かをする」以前に、先ず「何故?どうしてそれをするのか?」を知り、
    自ら納得する必要があったのだ。

8月4日、タイトルは、「美のない街、美のない時代 」、
https://pobohpeculi.blogspot.com/2019/08/blog-post_35.html
記念撮影用のベンチを取り上げて、

    このベンチに座っているような(現実の)人間と、
    「エレファントマン」ことジョン・メリック、どちらが醜いか?
    決まっているじゃないか。

なんて書いているが、
彼が必要とする納得は、論理ではなく、感情なのだろう。
あるいは、比較が不可能なものごとを比較して、

答は決まっている、なんてのが論理なら、
純朴な差別主義者の論理だと思われる。
自ら納得しているのなら、それで構わないけれど。



    

    Excuse me too busy you're writing your tragedy
    These mishaps you bubble-wrap, When you've no idea what you're like

    ―― Let Go/Emily Hearn
    ―― Imogen Heap、Guy Sigsworth 作詞作曲、2002、Island Records



    彼の定義する哲学、
    「1、僕は世の中をこんなふうに観る、
    2、だから、僕は世の中をこんなふうに理解する、
    3、だから、僕は世の中をこんなふうに生きる。
    これに照応させるなら、
    「1、僕は世の中をこんなふうに観る、
    2、だから、僕は世の中をこんなふうに理解する、
    3、だから、僕は生きられない
    となる。

8月5日、「君がいた夏、僕がいた夏…」、
https://pobohpeculi.blogspot.com/2019/08/blog-post_5.html
その日は、誕生日で、彼は56歳になるらしい。

僕は生きられない、なんてのは悪い冗談だろう。
ただ飯を食らって、ぶくぶく太っているくせに。
こんなふうに生きる、って書いている僕よりも、

長い時間を生きてきたくせに。



テーマ:哲学/倫理学 - ジャンル:学問・文化・芸術

  1. 2019年08月09日 00:02 |
  2. 馬鹿
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軽く叩いてみる (*^ω^*) 2/3


4歳の頃、僕は、外に出たら、
毎日、いつでも、5分で泣いて戻ってくる子どもだったらしい。
それは、近所に、2つか3つ年上のいじめっ子がいて、
僕がその子に見つけられるのに、
いつも、5分くらいを要した、ってことによる。

いつものように泣いて帰ってきた僕に、
ある日、母が、玄関先で命じた。
やり返してくるまでは、帰宅を許可しない。
逡巡しているうちに、僕は、いつものように、
また5分で、いじめっ子に発見されてしまった。



    

    Excuse me too busy you're writing your tragedy
    These mishaps you bubble-wrap, When you've no idea what you're like

    ―― Let Go/Emily Hearn
    ―― Imogen Heap、Guy Sigsworth 作詞作曲、2002、Island Records



その日の夕方、腕に包帯を巻いたいじめっ子と、
その母親が訪ねてきて、うちの母に詰め寄った。
僕に、腕に咬みつかれた上に、顔面を蹴られたそうだ。
しかし、2人はうちの母に、問答無用で追い返されて、
僕の狼藉(ろうぜき)は不問に付された。

うちの母は、玄関先でいじめっ子に命じたらしい。
うちの子に二度と関わるな、って。



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  1. 2019年08月09日 00:02 |
  2. 馬鹿
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