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漫画を読むと馬鹿になる、らしい 8/12


漫画を読むと馬鹿になる、なんてことに、
立ち止まって考えていること自体が馬鹿である。
そんな混ぜ返しには、反論しにくい。
漫画を読むと馬鹿になる、なんてことは、
世の中的には、疑いを持たれていない。

漫画を読むと馬鹿になる、なんてのは、
理由もいらないくらいに当たりまえなことで、
そんなことに足を取られること自体が馬鹿であり、
世の中的には、問題にもならない。
利口な人には、問題でさえもない。



    190316a.jpg



>自らの、漫画に対する感情が沿えば、
>なぜか、思考のように思えてくるけれど、
>知ることと、感じることと、考えることを、
>混同している人は、馬鹿っぽい。
って書いたけれど、世の中的には、たぶん、利口っぽい。

いちいち自分の頭で、問題の答えを考えなくても、
すでに答があるのだから、そのまま了解して、
そのまま感じ取れる人が、理解が早いとされている。
問題は、問題を、問題と思えるかどうかにかかっているが、
問題に思える人が馬鹿である。

馬鹿は、そのあたりを踏まえていて、
自らの馬鹿を、馬鹿と自認している。
利口な人には、問題にもならない、
そう思えることが、逆に、
正しくない可能性を示唆してしまうのは、

たぶん、馬鹿にだけ働く反作用である。



    

    いくつもの可能性は 輝いてるが
    この体は ひとつだけ

    ―― 桜が咲く前に/きのこ帝国
    ―― 佐藤千亜妃 作詞作曲、2015、EMI Records



テーマ:哲学/倫理学 - ジャンル:学問・文化・芸術

  1. 2019年03月17日 00:34 |
  2. 馬鹿
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漫画を読むと馬鹿になる、らしい 7/x


漫画を読むと馬鹿になる、なんてのは、
世の中に流通しているフレーズで、

そう言っておけば間違いにはならない、
ってくらいの、聞きかじりの知識である。

考えてそう言っているわけではないのに、
そう思う、とか、そう考える、なんて言っている。

自らの、漫画に対する感情が沿えば、
なぜか、思考のように思えてくるけれど、

知ることと、感じることと、考えることを、
混同している人は、馬鹿っぽい。

それは、漫画を読んでいても、いなくても。



    190313d.jpg



テーマ:哲学/倫理学 - ジャンル:学問・文化・芸術

  1. 2019年03月16日 00:10 |
  2. 馬鹿
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漫画を読むと馬鹿になる、らしい 6/x


極端に二分して、漫画を読んでいる人と、
本を読んでいる人がいる、とした場合。
もちろん、活字ばかりの本を読んでいる人が、
漫画を読まないとするのは強引な推量だ。
本と漫画を入れ替えた場合も同じで、

どちらも、同様に、無理のある幻想であり、
紅茶を飲んでいる人が、必ずしも、
コーヒーが飲めないわけではないように、
漫画読みと、活字読みは、
併存してもいいし、相反してもいい。

概して、漫画を読んでいる人は、
他人に漫画を読むことを強要しないし、
漫画を読んでいない他人に怒らない。
他人の漫画の読み方に難癖をつけないし、
自分が漫画を読んでいることを自慢しない。

一方、本を読んでいる人の中には、なぜか、
他人に本を読むことを強要して、
本を読んでいない他人に怒る人がいる。
他人の本の読み方に難癖をつけたがるし、
自分が本を読んでいることを自慢したがる。



    190313c.jpg



極端に二分して、読みたくて読んでいる人と、
読みたくないのに読んでいる人がいる、とした場合。
漫画を読む人は、読みたくて読んでいる人である。
他人が何を読んでいても、読んでいなくても構わないし、
自分が漫画を読めれば、それで楽しくて満足だろう。

本を読みたくて読んでいる人も、
他人が何を読んでいても、読んでいなくても構わないし、
自分が本を読めれば、それで楽しくて満足だろう。
では、もしかして、本を読みたくないのに読んでいる人が、
ついつい、口走ってしまうのではないか。

本を読んでいること、それだけでは満足できないで、
曰く ―― 、漫画を読むと馬鹿になる。



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    まっすぐな道でさみしい ―― 山頭火



テーマ:哲学/倫理学 - ジャンル:学問・文化・芸術

  1. 2019年03月14日 12:17 |
  2. 馬鹿
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漫画を読むと馬鹿になる、らしい 5/x


漫画を読むと馬鹿になる、
と言う人にとって、漫画はくだらない。
くだらないものは読まない。

というよりも、漫画が読めない。
少なくとも、漫画をおもしろく読めない。
そして、読めないものは語れない。

漫画を読むと馬鹿になる、
と言いながら、その理由について、
考えた形跡がみられないのは、

自らの経験に基づいて、
語れていないということであり、しかし、
読めないものは、経験できなくて当然である。

低俗だから、おもしろくない、
って言いたくなる気持ちは分かるけれど、
実は、意味のない繰り返しで、

くだらないものは、おもしろく読めないし、
おもしろく読めないものは、くだらない。
くだらない、ゆえに、低俗で、

低俗で、くだらない、つまり、馬鹿になる。



    190313b.jpg



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  1. 2019年03月13日 00:04 |
  2. 馬鹿
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漫画を読むと馬鹿になる、らしい 4/x


冷戦時代のソビエト連邦では、
あらゆるサブカルを国家が検閲していて、
ジャズやロックを聴くことは禁じられていた。

どうしても音楽を聴きたかったファンたちは、
不用になったレントゲン写真に、
自作のカッティングマシンで溝を掘った。

見つかれば、間違いなく刑務所行きだが、
刑罰が科されても、カルチャーは止められない。
止められないから、刑罰を科して禁止したんだ。

漫画を読むと馬鹿になる、らしいが、
馬鹿になりそうでも、カルチャーは止められない。
本当に馬鹿になるとしても止まらない。

たかが、馬鹿になるくらいでは。


    190307.jpg


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  1. 2019年03月12日 00:02 |
  2. 馬鹿
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漫画を読むと馬鹿になる、らしい 3/x


PV1位のおかげで、「教えて!goo」では、
>先日おそらく日本最大のブログランキングで、
>「哲学」カテゴリーで不断の1位を維持しているブログを読んでいて考えたことです。
なんて、回りくどいマウントを取られたり、

直接、コメント欄に、
>絶対善の定義を皆さんにも分かり易く書き直しましたので一度ご覧ください。
なんて、みもふたもない書き込みが入ったりする。
そんなのは、ひどく僕を疲れさせる。

どういう事情で、いちいち他人に、
マウンティングしなきゃいられないような、
ユニークな性格になってしまうのか。
事情が分かっても、僕には仕方がないけれど。




    190310a.jpg

さて、漫画を読むと馬鹿になる、らしい。
例えば、週刊「少年ジャンプ」のテーゼは、
「友情」と「努力」と「勝利」で、
世の中的には、そんな馬鹿っぽいきれいごとは、

幼稚で、薄っぺらいとされているから、
見下して、揶揄しているほうが格好がつくし、
あるいは、正面から取り組まずに、
嘲笑しているほうが利口っぽい。

友情を信じないのなら、裏切られることはないし、
努力しなければ、挫折することはないし、
勝ちに行かなければ、負けることはないし、
なにより、馬鹿にされずに済む。

でも、馬鹿で、幼稚で、薄っぺらいこともできないで、
どんな利口なことをするつもりか。



    

    頑張って ダメで 悩んで 汗流して できなくって
    バカなやつだって 笑われたって 涙こらえて

    ―― MR.LONELY/玉置浩二
    ―― 玉置浩二 作詞作曲、1997、Sony Records



難しい本を読んで、難しい理屈をこねて、
頭の中に、自己正当化や、
言い逃れのストックを溜め込むことを、
利口と勘違いするくらいなら、

僕には、流行りの歌を聴きながら、
馬鹿な漫画を読んでいるほうがいい。



テーマ:哲学/倫理学 - ジャンル:学問・文化・芸術

  1. 2019年03月11日 00:52 |
  2. 馬鹿
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漫画を読むと馬鹿になる、らしい 2/x


話題にもしなかったけれど、
「ブログ村」の哲学カテのPVでは、
いつからか、ずっと1位だ。

漫画を読むと馬鹿になる、らしい。
なんて、くだらないことを書いているくせに。
軽くて、短くて、何の役にも立たなくて、

中学生でも書けそうな、
薄っぺらい文章のくせに。
―― なんて、怒っている人は多いと思われ、

そして、そのお怒りは、ごもっとも。



    190309b.png

    https://philosophy.blogmura.com/philosophy/ranking_pv.html



よくも、悪くも、1位は目立つ。
僕を好ましく思わない人にとっては、
1位は悪目立ちになる。

流行りの歌とか、クルマとか、バイクとか、
たいしたことは書いていないくせに、
哲学を気取っている愚か者になる。

誰にでも書けるような文章だから、
やたらと張り合ってくるのが面倒くさい。
他人を貶めて、引き下げても、

自分は少しも引き上がらないのに。



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  1. 2019年03月10日 12:03 |
  2. 馬鹿
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漫画を読むと馬鹿になる、らしい 1/x


漫画を読むと馬鹿になる、らしい。
いやいや、そんなことはない、と思うけれど。

おそらく、漫画を読んでも、
僕の馬鹿さ加減は、増えも減りもしない。

それは、たぶん、よくあるフレーズを、
使い回しているだけで、

漫画を読むと馬鹿になる、と言いながら、
なぜそうなるのかを考えていないから、

僕は、そんな人たちのほうを馬鹿と呼ぶ。
―― などと、混ぜ返すのはやめよう。

混ぜ返して、煙に巻くのは、
それも、よくあるパターンで、

例えば、原理主義はだめだ、
というのも一つの原理主義である、とか、

多様性を認めない、
というのも多様性の一つである、なんてのも、

それはそれで、馬鹿っぽいんだ。



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  1. 2019年03月09日 12:07 |
  2. 馬鹿
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Agôn×Alea×Mimicry×Ilinx=獣ゆく細道 ―― 遊びと人間


競争、偶然、模擬、めまい。
一見しただけで、なんだか、変てこな分類だ。
それらは、遊びの結果や方法や感覚のことであり、
つまり、分類するルールが異なっている。
    190303.jpg
異なるルールで分類しても、
4つのそれぞれの象限は、
相互に排他的になるわけではないから、
ある遊びを、どこかの象限に、

マッピングすることはできない。
意志×脱ルールの分類は、
分類ではなく、―― カイヨワの言うとおり、
分類のミミクリ(模擬)、分類の贋物である。

    190303b.jpg

そして、現実の曖昧さを排除した図式的な論理で、
ある遊びを、どこかに位置づけたとしても、
それは、固定されずに、遊びの過程で、
動き出してしまうから無意味である。

もっと言えば、動かなきゃ遊びにならない。
正対させた対角線上を、あるいは、第1象限のアレアから、
第4象限のイリンクスまでの各領域を、
自在に動き回ることのできる遊びが、さらには、

象限に収まらずに、飛び出してしまう遊びが、
僕には、遊びだと思われる。



    

    本物か贋物かなんて無意味 能書きはまう結構です
    幸か不幸かさへも 勝敗さへも 当人だけに意味が有る

    ―― 獣ゆく細道/椎名林檎、宮本浩次
    ―― 椎名林檎 作詞作曲、2018、EMI Records Japan



カイヨワに楯突くわけではないけれど、
椎名林檎のほうが正しいと思う。



テーマ:哲学/倫理学 - ジャンル:学問・文化・芸術

  1. 2019年03月08日 12:04 |
  2. ラパン/ミニ
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考えること=獣ゆく細道 ―― 遊びと人間


>カイヨワに楯突くわけではないけれど、
>椎名林檎のほうが正しいと思う。
僕がそんなことを言っても、
カイヨワのほうが正しいに決まっている。

せいぜい、どちらも正しい、なんて、
人それぞれ、みたいな言い草で片づけられてしまう。
青梗菜は馬鹿だから、カイヨワなんて分からない。
馬鹿には馬鹿の正しさがある、なんてふうに帰結する。
    190303.jpg
がちんこで、カイヨワを批判するのなら、
カイヨワに固有の言葉づかいで、
カイヨワ自身がカイヨワを批判するように、
カイヨワに仕向けさせなければならない。

厚かましくも、カイヨワを笑い飛ばす。
誰も通れぬほど、狭き道を行け。



    

    借りものゝ命がひとつ 厚かましく使ひ込むで返せ
    さあ貪れ 笑ひ飛ばすのさ 誰も通れぬ程 狭き道をゆけ

    ―― 獣ゆく細道/椎名林檎、宮本浩次
    ―― 椎名林檎 作詞作曲、2018、EMI Records Japan



テーマ:哲学/倫理学 - ジャンル:学問・文化・芸術

  1. 2019年03月07日 12:53 |
  2. ラパン/ミニ
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