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趣味はクルマ 9/xx

    181120.jpg
    We did it again, NISSAN.



テーマ:哲学/倫理学 - ジャンル:学問・文化・芸術

  1. 2018年11月20日 20:14 |
  2. ミニ
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趣味はクルマ 8/x


何年に、こんな事件があったとか、
勉強嫌いの僕は、何の知識もないけれど、
それでも、歴史に学ぶとすれば、

例えば、非国民を監視していたのは、
陸軍でも、憲兵でもなくて、
監視の責務を負わない市井の市民だった。

後になって、仕方がなくて、
抗うことができなかった、
なんて言ったとしても。



中国で、人権派弁護士の家族を監視しているのは、
共産党でも、公安でもなくて、
監視の責務を負わない市井の市民である。

後になって、意に沿わないことを、
無理やりさせられていた、
なんて言うのだろう。

空気、世間、大局、流行、トレンド、
時代、時節柄、同調圧力、何と呼ぶのも自由だ。
とにかく、自分は悪くない。



    181119a.jpg

この黒い縁取りも、後になって、仕方がなくて、
実験的なデザインにつきあわされた、
なんて言うのだろうか。




    181119b.jpg

このフロントグリルも、後になって、意に沿わなくて、
実は、ずっと違和感を持っていた、
なんて言うのだろうか。



陳腐化は、陳腐化するほうもされるほうも、
等しく陳腐なデザインであるが、
それにしても、新車のうちから、

すでに陳腐さが透けて見えないか。



    181119c.jpg

ミニは、1959年に生まれて、
2000年まで形を変えなかった。
モデルチェンジ、ってのは、

それが奇抜なだけのデザインなら、
どれくらい飽きずに見ていられるか、
という賞味期限のことである。

僕には、ミニはまだ見飽きない。



テーマ:哲学/倫理学 - ジャンル:学問・文化・芸術

  1. 2018年11月19日 20:02 |
  2. ミニ
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趣味はクルマ 7/x


今どきのクルマは、デザインが難しくて、
どう形容していいのか、僕の理解を超えているけれど、
ミニのデザインなら僕にでも分かる。

ミニは、横から見ると直線的で、
前と後ろが、なんだか妙に丸っこい。
単純に、丸いとも四角いともいえないわけだ。



    170609b.jpg

ウインカーからライトにかけて外に膨らみながら曲がって、
ボンネットでなだらかな山をつくる輪郭は、
丸と四角を共存させる立体の騙し絵である。

ライトもウインカーもフォグも、まん丸いのを並べただけ。
かっこよくしようなんて気は、まったくない。
そのあたりを凝った形状にしてみても、

空間的な美しさにはつながらないだろう。



    181117.jpg

今どきのクルマは、切り裂かれたみたいで恐い。
どれもこれも目つきが悪くて威圧感がある。
見分けがつかなくさせることをデザインと呼ぶのか。

高圧的に装ったクルマに乗って、
偉そうな気配を振り撒(ま)くよりも、
僕には、後続車にも、隣に乗った人にも、

笑ってもらえるようなクルマがいい。



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  1. 2018年11月18日 00:04 |
  2. ミニ
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趣味はクルマ 6/x


筒井康隆に、『お紺昇天』という短編がある。
「お紺」と名づけられたコバルトブルーのクルマと、
その持ち主「ターター」の物語。

近未来、クルマには人工知能が搭載され、
自動運転や、人と会話をする機能が与えられている。
僕たちは、『お紺昇天』の未来の、すぐ手前にいるのだろう。

ある夜、ターターは、お紺から別れを告げられる。
古いクルマのお紺は、部品が悪くなったから、
スクラップ場に行かなければならない、と言う。

部品を取り換えればいい、ターターは言うけれど、
古い車が使えなくなったときには、
修理ができない契約になっている。

僕たちは、『お紺昇天』の未来の、すぐ手前にいるのだろう。
例えば、アップルは、修理なんかしない。
修理を依頼すると、データを移された新品が手渡される。

ターターはお紺に乗って、スクラップ場までついて行く。
「さようなら、ターター」
「さようなら、お紺」

「わたしって、とてもしあわせだったわ」



    

    かわるがわるのぞいた穴から 何を見てたかなぁ?
    一人きりじゃ叶えられない 夢もあったけれど

    ―― 楓/スピッツ
    ―― 草野正宗 作詞作曲、1998、Polydor



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  1. 2018年11月17日 00:03 |
  2. ミニ
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趣味はクルマ 5/x


いちばん手がかかりそうなのが、
ドアの下、シルの錆。
錆を取り除いた後で、
パテを盛るかどうかを決めよう。

凹みが浅いなら、
タッチペンを塗り重ねれば、
ある程度は、埋まるのかもしれない。
どうせまた、すぐに錆びる。

きれいに仕上げるつもりだけれど、
不細工になったら、
メッキモールをつけてもいい。
1万円くらいでつくだろうか。

シルよりも、ドアの内側の錆が、
もう手遅れなのは知っている。
考えたくないから、今は考えない。
製造が終わって18年、

すべてのミニは手遅れである。



    181115.jpg



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  1. 2018年11月16日 12:07 |
  2. ミニ
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趣味はクルマ 4/x


趣味はクルマ、
つまり、そのクルマが好きで、
        一緒にいたくて、関わりたくて、
        もっと知りたくて、誰かに認めてほしくなる。

駐車場に停めているときに、
待たせている気分になったり、
        クルマから降りるときに、
        思いがけず、寂しくなったりする。

合理的な説明ができる気がしないが、
恋煩(こいわずら)いには、理由はいらない。
        助手席に、誰も乗っていなくても、
        ドライブがデートになる。

        ドライブは、そのクルマとのデートになる。



    

    つまらない宝物を眺めよう 偽物のかけらにキスしよう
    今 変わっていくよ

    ―― 青い車/スピッツ
    ―― 草野正宗 作詞作曲、1994、Polydor



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  1. 2018年11月15日 12:07 |
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趣味はクルマ 3/x


趣味はドライブ、
つまり、クルマの運転、とするときは、
目的と方法が入れ替わる。

どこに行こうか、なんて言う。
目的が定まっていないのに、
方法があらかじめ決められている。

目的地があるから、移動の方法があるのに、
移動の方法が、目的になって、
目的地の設定が、方法になってしまう。

趣味、ってのは、そうなる。
合理的な説明ができる気がしないけれど、
分かる人には分かるし、

分からなくても、たかが趣味だから。



    

    誰かを憎んでたことも 何かに怯えたことも
    全部かすんじゃうくらいの 静かな夜に浮かんでいたい

    ―― 流れ星/スピッツ
    ―― 草野正宗 作詞作曲、1999、Polydor



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  1. 2018年11月13日 12:08 |
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趣味はクルマ 2/x


趣味はクルマ、ってのと、
趣味はドライブ、ってのは、
ちょっと違う。

クルマとドライブは、
背反するものごとではないけれど、
もの、と、こと、は違うから。

結局は、一緒なんだとしても。



    

    離さない 優しく抱きしめるだけで
    何もかも忘れていられるよ ほこりまみれの街で

    ―― スカーレット/スピッツ
    ―― 草野正宗 作詞作曲、1997、Polydor



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  1. 2018年11月11日 21:29 |
  2. ミニ
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趣味はクルマ 1/x


しなきゃ、しなきゃと思いながら、
ついつい等閑になっていた、
錆と傷のリペアをしよう。
年内に終わらせよう。

ドアの下、シル(sills)と呼ばれる部分と、
ルーフの雨樋の内側と、
ヘッドライトのリムと、
牽引フックと、アンテナの錆。

左フェンダーのすり傷、
フロントグリルの曇り、
右ドア内張りの破れ、
言い出したら際限ない。

7年前にオールペン、
6年前にガラスコーティングをして、
その後は、ほぼ何もしていないから、
そろそろ、錆は限界に来ている。

きれいになったら、
ワックスをかけて、
ガソリンを満タンにして、
年末には、昭和のクルマみたいに、

しめ縄で飾るんだ。



    

    君が思い出になる前に もう一度笑ってみせて
    優しいふりだっていいから 子供の目で僕を困らせて

    ―― 君が思い出になる前に/スピッツ
    ―― 草野正宗 作詞作曲、1993、Polydor



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  1. 2018年11月10日 19:21 |
  2. ミニ
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役に立たないことは、何の役に立つのか (-ω-;) 7/7


誰だって誰かの役に立っているし、
個性は尊重されたほうがいいし、
多様性は認め合ったほうがいい。
そんなのは、分かり切ったことで、
分からない、と言うほうがわざとらしい。

しかし、わざわざ、分かったふりをしない、
ってのを意識していないと、僕たちは、ついつい、
分からないことまで分かってしまうのだろう。
分かってしまえば、考えなくても済むから、
分かったことにしたほうが楽ちんなんだ。

なんてことを考えていること自体が、
何の得にもならない、時間の浪費である。
生産性の高い人なら、そこは考えようとはしないし、
役に立たない個人の考えをとてもくだらなく思う。
要領よく、正解を憶えたほうが早いもの。

役に立たない、つまり、生産性がない、
つまり、それは、無為であり、
つまり、それは、意味がないけれど、
ところが、考える、なんてことは、
考えよう、と思って考えられるものではなく、

考えないでいよう、と思っていても、
気がつけば、考えてしまっているものであり、
考える人には、ただ考えることが必要なんだ。
何のために考えているのかも、
その考えが、何の役に立つのかも、

そんなことは、どうでもよくて、
独りで、静かに、無為な時間が過ぎて行き、
頭では、分からないことがあるのを嫌っていても、
心では、なぜか、きっと、
分からないことがあるのを喜んでいる。

何の役にも立たなくて、またしても、
意味不明な文章で恥ずかしい。



    181104e.jpg

    ―― たんじょうびのおくりもの/ブルーノ・ムナーリ、
    ―― The Birthday Present/Bruno Munari, 1945



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  1. 2018年11月08日 21:03 |
  2. 自分らしさ
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