tetsugaku poet

qinggengcai

国、って何だよ (-ω-;) 23/24


ナショナリズムは、
論証抜きに取り入れている前提が、
僕とは異なる。
例えば、愛国心と反中反韓が、
疑いもなく、セットになっていたりする。

自国を愛することから、
隣国を嫌うことを導くのも、
逆に、隣国を嫌うことから、
自国を愛することを導くのも、
僕には、無理があるけれど、

でも、無理がない、と返されたなら、
もう、僕にはどうしようもない。
前提条件の違いは、結論に現れる。
もしも、論理的帰結に矛盾が生じれば、
僕は、その理論体系を誤りとするけれど、

でも、矛盾がない、と返されたなら、
もう、僕にはどうしようもない。
ナショナリストは、他人からの説得を受けないし、
自分を正当化する必要もないし、
自己懐疑することもないのだろう。

ナショナリズムの正しさには、
少しの無理もなく、まったく矛盾もないから。



テーマ:哲学/倫理学 - ジャンル:学問・文化・芸術

  1. 2018年06月25日 12:34 |
  2. 馬鹿
  3. | トラックバック:0
  4. | コメント:0

国、って何だよ (-ω-;) 22/xx


日本史は、日本列島=country の歴史であり、
日本列島に住んでいた人たちの出来事である。

でも、それは、日本国家=state の歴史ではないし、
もちろん、日本国民=nation の出来事でもない。

国家も、国民も、まだどこにも存在していないし、
そんなものは、誰も想像もしていなかった。

でも、国家主義とか、民族主義とかに、
訳されるようなナショナリストたちは、

自ら、日本国民として、日本国家を、
原初的なものとして体験しているらしい。

近代国家なんて、ほんの仮初めの、
浅い歴史しか持ち合わせていないのに、

なぜか、日本国民が、神武天皇の昔から、
途切れることなく続いてきたような、

永遠に続くような、単線的な夢を見るんだ。



    

    永遠なんて素気ないね
    ほんの仮初めが好いね

    ―― 長く短い祭/椎名林檎
    ―― 椎名林檎 作詞作曲、2015、EMI Records Japan



テーマ:哲学/倫理学 - ジャンル:学問・文化・芸術

  1. 2018年06月22日 12:07 |
  2. 馬鹿
  3. | トラックバック:0
  4. | コメント:2

国、って何だよ (-ω-;) 21/xx


小さな政府がいいのか、
大きな政府がいいのか。
言い換えれば、国民は、
自由がいいのか、
それとも、平等がいいのか。

自由平等、なんてのは両立しない。
自由不平等がいいのか、
あるいは、不自由平等がいいのか。
政府は、国民の経済に、
どこまで介入するのか。

大きな政府を指向するのは、
ざっくり言うと、
社会民主主義的なリベラル、
極端には、共産主義、
ファシズム、全体主義。

小さな政府を指向するのは、
新自由主義、つまり、ネオリベ、
極端には、無政府主義、
つまり、リバタリアン、
否定的に、アナーキー。

正しい答なんてないけれど、
国は、どのように所得を再分配するのか。



    

    あたしは君のメロディやその哲学や言葉全てを
    守る為なら少し位する苦労もいとわないのです

    ―― 幸福論/椎名林檎
    ―― 椎名林檎 作詞作曲、1998、東芝EMI



テーマ:哲学/倫理学 - ジャンル:学問・文化・芸術

  1. 2018年06月20日 00:03 |
  2. 馬鹿
  3. | トラックバック:0
  4. | コメント:4

国、って何だよ (-ω-;) 20/xx


国は、国民の行為の、何を善とするのか、
何を悪とするのか。
言い換えれば、国民の行為の、
何を有効とし、何を無効とし、
何を罪とし、どんな罰を与えるのか。

社会は、社会の目的が、
個人の目的と一致しないときに、
個人の自由な行為を、
どこまで許容するのか、
どこまで制限するのか。

共同体は、共同体の不利益になる行為を、
どこまで認めるのか。
つきつめれば、全体主義か、
無政府主義に行き着つくから、
極端に振ることはできない。

正しい答なんてないけれど、
国は、どのように暴力を再分配するのか。



    

    静寂を破る独逸車と巡回車
    警報 爆音 現実界 或る浮遊

    ―― 罪と罰/椎名林檎
    ―― 椎名林檎 作詞作曲、2000、東芝EMI



テーマ:哲学/倫理学 - ジャンル:学問・文化・芸術

  1. 2018年06月19日 20:04 |
  2. 馬鹿
  3. | トラックバック:0
  4. | コメント:6

国、って何だよ (-ω-;) 19/xx


政府は、明治5年の学制で、
地域ごとに、政治や、文化や、
慣習や、習俗や、伝統や、市場や、
話し言葉も、考え方も違ったこの国の、
言語と、知識、教養の統一を図った。

ようやく、国民=nation ができてくる。
国民とは、ほとんどが出会うこともなく、
その可能性もない、認知できないメンバーが、
なぜか、互いに同じ共同体に属していると、
認識し合える幻想である。

この村と、行ったことのないあの村が、
なぜか、均質の時空にあると、
思い込める信仰である。
あの村の人たちも、同じ空気を吸っていて、
この村の人たちと、同じ時を生きている。

日本語と一般教養が統一されて、
例えば、リアリズムを備えた小説が可能になる。
物語や、お伽噺ではなく、
現在進行形の時制で、僕たちと同質の、
架空の誰かとともに、泣いたり笑ったりできる。

パラダイムがシフトする。
僕たちには、当たりまえのことで、
何の感慨もないけれど。
僕たちは、生まれたときから国民で、
国民でないパラダイムを持っていないから、

国民でない、ってことを知らない。
国民になる、ってことが分からない。



    

    わたしがあこがれているのはにんげんなのです
    ないたりわらったりできることがすてき

    ―― りんごのうた/椎名林檎
    ―― 椎名林檎 作詞作曲、2003、東芝EMI



テーマ:哲学/倫理学 - ジャンル:学問・文化・芸術

  1. 2018年06月17日 00:27 |
  2. 馬鹿
  3. | トラックバック:0
  4. | コメント:6

国、って何だよ (-ω-;) 18/xx


1つの領土、country における、
1つの文化や民族、nation と、
1つの国家、state という組み合わせは、
江戸時代には、藩であり、

日本列島=country、
日本国民=nation、
日本国家=state の発想はなく、
江戸時代には、日本人という意識はない。

生まれ育った地元と、
村社会の共同体がすべてだった人たちに、
国民=nation という政治共同体は解らない。
天皇の臣民のほうが理解しやすい。

国民は、想像の産物であり、
天皇は、架空の生きものである。
雪をイメージできない人に、
粉雪、綿雪、細雪の説明はできない。

村人を広げても、国民にはならない。
日本のような小さな島国でも、
そのメンバーのほとんどすべては、
知らない人たちで構成されていて、

直接に会うことは不可能で、
間接的にでも知ることはなく、
そんな人たちは、今まで、
自分たちのメンバーに数え上げることがなかった。

いてもいなくても何の違いもない人を、
メンバーに加えると同時に、自分も、
いてもいなくても何の違いもない人の一員になって、
分別くさく、メンバーに収まる。

そんなの、収まり切れるわけがない。



    

    ここに今ぼくがいないこと誰も知らなくて
    そっと教えてあげたくて君を待っている

    ―― 電車かもしれない/たま
    ―― 知久寿焼 作詞作曲、2001、地球レコード



テーマ:哲学/倫理学 - ジャンル:学問・文化・芸術

  1. 2018年06月16日 12:08 |
  2. 馬鹿
  3. | トラックバック:0
  4. | コメント:2

国、って何だよ (-ω-;) 17/xx


右翼は、吉田松陰に始まって、
2.26の失敗で終わった、としてみる。

街宣車や、ネトウヨや、ぷちナショは、
もちろん、右翼とは関わりを持たない。

体制批判として生まれ出て、
体制に組み込まれて消え失せたから、

右翼とは、左派で、革新で、
その立場をありのままに言えば、

それは、なんだか、左翼である。



    

    いつも何故か 気付いた時には もう跡形も無い
    伸ばす手の先で 消え失せる物程 欲しくなるんだ

    ―― 青春の瞬き/椎名林檎
    ―― 椎名林檎 作詞作曲、2011、2014、EMI Records Japan



テーマ:哲学/倫理学 - ジャンル:学問・文化・芸術

  1. 2018年06月15日 00:07 |
  2. 馬鹿
  3. | トラックバック:0
  4. | コメント:4

国、って何だよ (-ω-;) 16/xx


右派は、保守と右翼に分類される。
保守は、何に対して保守的なのかで、
右にも左にもなるけれど、とりあえず、
右を保守する保守を保守と呼んでみる。

保守は、理想を持たない。
必ずしも、持たなくてもいい。
持ちたいのなら、持ってもいいけれど、
理想がなくても、保守は務まる。

理想的な社会が頭に浮かんでいるのなら、
保守に留まっていないで、
理想の未来に向かって邁進すればよく、
しかし、それは、もはや保守ではなくなる。

保守には、目指すものがなく、
理想社会の実現をあきらめて、
いつも、いつまでも、その時々の、
複数の価値の合意形成を図ろうとする。

異なる価値を調整し合い、
対立する多様な価値観が、
共存、共生できる妥協点を探す。
ただし、平衡を保つのは不可能に思われ、

そして、現在は、永遠の過渡期になる。



    

    この世にあって 欲しい物があるよ 大きくて勇ましくて動かない永遠
    こんな時代じゃあ そりゃあ新しいかろう良かろうだろうが 古い物は尊い

    ―― 人生は夢だらけ/椎名林檎
    ―― 椎名林檎 作詞作曲、2016、2017、EMI Records Japan



テーマ:哲学/倫理学 - ジャンル:学問・文化・芸術

  1. 2018年06月14日 21:03 |
  2. 馬鹿
  3. | トラックバック:0
  4. | コメント:0

国、って何だよ (-ω-;) 15/xx


保守とか、右翼とか、右寄りの思想を、
右派と呼ぶことにして、
右派プロパーは、人の理性に限界を設ける。

だから、マルクスや、ケインズや、
何らかの意識的な計画などの、
理性に基づく国の設計を懐疑する。

右派は、もっと大きな、説明のつかない、
人知を超えるものを観ようとする。
ガラパゴスな言語や、

日本ローカルな信仰や、
根拠が乏しくて、年寄りくさくて、
不合理な側面を持ちながら、

それでも、僕たちの拠り所であるような、
慣習や、習俗や、伝統や、
自生的な秩序を重視する。

もはや意味が失われて、
儀式的な、形式に成り下がっても、
その形式を至上のものとして守り抜く。

そして、守り抜くのに理由はいらない。



    

    未来ではなく過去を漁った 明後日ばっかり見てた君
    それはそれで誰より輝いてた

    ―― 琥珀色の街、上海蟹の朝/くるり
    ―― 岸田繁 作詞作曲、2016、SPEEDSTAR RECORDS



テーマ:哲学/倫理学 - ジャンル:学問・文化・芸術

  1. 2018年06月13日 00:04 |
  2. 馬鹿
  3. | トラックバック:0
  4. | コメント:4

国、って何だよ (-ω-;) 14/xx


右翼って何だったのだろう。
右派、保守、右翼、なんてのは、
僕には、なんとなくしか分からなくて、
粉雪、綿雪、細雪、みたいなものだ。

的外れなことは分かっていて、
それでも、フリードリヒ・ハイエクの、
「自生的秩序」で説明してみるけれど、
たぶん、無理筋だと思う。

例えば、海に囲まれていて、境界が明確な、
1つの領土、country における、
1つの文化や民族、nation と、
1つの国家、state という組み合わせ。

日本では自明なあり方に思えても、
そんなのは、近代に生まれた国のあり方で、
たかだか、100年、200年の、
浅い歴史しか持ち合わせていない。

しかし、アジアの僻地の日本は、
太古の昔から続いている日本であり、
ハイエクっぽく言えば、日本の国ってのは、
自生的に形成されてきた秩序に思えてくる。

ありていに言えば、複雑系ってやつだ。
日本の国は、マルクスや、ケインズや、
何らかの意識的な計画に基づいて、
合理的に作られたわけではない。

島に住む人たちの、予期しない自由な行動が、
複雑に絡み合った結果として、
いつの間にか成立し、後に続く僕たちには、
それ自体が一定の秩序を持って機能する。

その秩序は、意識的、計画的に作り出された株序よりも、
はるかに精巧にできていて、
独自の文化を支え続けてきた。
つまり、日本語や、慣習や、習俗や、伝統や、市場は、

日本国の自生的秩序の具現である。



    

    親たちが追い掛けた 白人たちがロックスターを追い掛けた
    か弱い僕もきっとその後に続いたんだ

    ―― 1984/andymori
    ―― 小山田壮平 作詞作曲、2010、Youth Records



テーマ:哲学/倫理学 - ジャンル:学問・文化・芸術

  1. 2018年06月12日 12:33 |
  2. 馬鹿
  3. | トラックバック:0
  4. | コメント:0